第92話

文字数 2,919文字


源三郎江戸日記(弟二部)92

皆が外にでたので、お前は幾ら賂を貰っているのじあと言って、十手を叩き落とし、懐から朱印状をだして、これを見よと見せると、これは失礼しましたと土下座するので、上様直属の、
巡察視に盾突くとは、上様に弓引くと同じ事じあ、代官に直ちに切腹せよ、その首もってそなは居酒屋に来い、又そこの悪人共はことごとく牢にいれておけ、打ち首獄門じあ、その金は、
没収する、

居酒屋に運ぶのじあと言うと、ハハ~と言って皆を捕縛して引きたてていき手代が居酒屋に3千2百50両を運んだのです、女中に名主を呼んできてくれ、と言うと呼んできたので、長年、
代官が迷惑かけたそうじあな、ここにある1000両を下げ渡すので、これで今まで迷惑をかけた衆に迷惑料として分け与えてくれと言うと、こんなに、宜しいのですかと言うので、あま、
ればこの宿場の為に使うが良い、

鬼火一家の者共は永大この地を追放とすると言うと、ハイ、有難うございます、これで町衆、漁師は安穏に暮せますと言たのです、代官がやって来たので、まだ首が付いているのかよし、
わしが介錯してやろうと言って立ち上がり、刀を抜くと、勘弁してくだされと言うので、ならば、その首の代金は持って来たのかと聞くと、ハイ、3千両をお持ちしましたというので、
賂はこれで総てかと聞くと、

ハイと躊躇するので、全部持って来いと言うと、同心に取りに行かせ、ついでに鬼火の親分も連れて来いと言たのです、後2千両を持って来たので、これは総て没収すると言うと、ハイと、
言うので、この宿場に他にやしの元締めはと聞くと、権助さんですがと名主が言って、無体な事はしない親分さんですと言うので、同心にその十手をよこせと言うと、渡したので、権助に、
今日からそちに預ける、

この宿場守ってくれと言うと、ヘイ、と受取ったので、奉行これで良いなと言うと、ハイ、仰せのとおりにしますと言うので、後は鬼火の親分じあ、打ち首なれど、命だけは助けてやろう、
この200両は返してやる、配下をつれてそうそうにこの地を立ち去れ、お前たちは川崎宿は永大追放じあ、牢からみなを出してやれ、わかったかと言うと、ハイ、二度と川崎には近づきま、
せんと言うので、

こんど悪さをしている処を見つけたらその首は胴と、離れる事になる行けというと、ヘイと言うと出て行ったのです、さて、代官この事は上様には黙っておいてやる、今後は善政をするの、
じあぞと言うと、ハハ~と言ったのです、そこの同心お前にこの25両をやろう、新しい十手を作り、手代共に酒でも飲ませろ、町衆がお礼にくれる金は受取ったもよいぞ、貰えるように、
善政をしくのじあと言うと、

ハハ~と言うので、権助に25両を渡して、後は頼むぞと言ったのです、代官に江戸に帰る為に賂を幕閣に渡すのは良いが、善政を認められた方が何ぼか偉くなられるぞ、おまえの手助け、
をしてやろう、権助親分ここには普請の人足頭はおらんかと聞くと、ヘイ、新造と言う人足頭がおりますと言うので、呼んで来てもらい、新造に防波堤といけすの話をして、岩はいかだ、
につるして運べば、

簡単に運べると言うと、ハイ、それなら2月あれば完成しますと言うので、費用はと聞くと、およそ3千両もあれば人足賃も沢山はらえますと言うので、さつそくかかってくれ、そうすれば、
シケでもこの宿場では魚が食せるようになろうと言って、網元を連れてこらせて4千両を下げ渡したのです、残りの1千両は代官に下げ渡す、善政の為に使うのじあと言うと、

ハイ、こんご絶対に悪政は行いませぬ、肝に銘じますというので、権助と網元、名主、新造以外はもうよいぞと言うと、銘々店を出て行ったのです、網元にどうじあこれで良いかと聞くと、
ハイ、有難う御座いますと言うので、名主と仲良くこの宿場を盛り上げてくれと言うと、名主もハイ頑張りますと言うので、権蔵に新造も頼むぞと言うと、ハイと返事したので、皆で杯を、
重ねたのです、

奉行が奉行所に帰り、みなを牢から出すと、鬼火が奴が宿場を出ていけば、また戻れますと言うと、ばか者、こんど発覚すれば間違いなく打ち首じあ、そうそうに配下をつれて立ち去れ、
戻って来たら、打ち首じあぞと言うと、ヘイと言って奉行所を出て行ったのです、奉行が同心にわしは目が覚めたぞ、防波堤が出来れば宿場がもっと栄えて、江戸に呼びもどされるやも、
知れん、

お互いに気をつける事にしょうと言うと、ハイ、悪銭は身につきませぬといったのです、さすが上様が見込まれた程ある、言う事を聞いていればその内いい目を見る事もあるじあろうと、
言ったのです、源三郎は2千両を馬に積み込ませて、品川宿に向かったのです、藤堂がなる程悪い奴から取り上げて善政に使うのですな、お見事で御座ると言うので、さてこの2千両は何、
に使うかなと言うと、

山形が品川はもっと悪い奴がいるのでわないですかと言うので、お前たちの腕は大したものだ、奴らは匕首を抜く暇もなかったなと言うと、今回ご家老の護衛では手柄話が沢山出来ました、
みなが羨ましがりますと言うので、まだ品川が残っておる、ここは府内じあ、大きなネズミがいるじあろうと笑ったのです、多摩川を渡り進んでいくと、段々賑やかな通りになり、品川、
に着くと、

沢山の飲み屋、女郎屋、旅籠が軒を連ねています、前から飛猿が来たので馬を降りてご苦労じあなと言うと、お知らせがと言うので、馬を預けて居酒屋に入り、酒と魚を頼み杯を重ね、
ると、銭屋の動きと5万両を、上屋敷に運びました、又次は蝦夷で騒ぎを起こし、ご家老を引っ張りだして、船二隻で襲い、鉄砲40丁を抜荷するそうで、御座いますと言うので、そうか、
それは面白い、

今度は10万両じあな、いずれにしろ、暫くはおとなしくしているじあろう、今ごろは源蔵が第三段をやっているころじあろう、銭屋はたまったもんではないなと笑ったのです、ところで、
ここは賑わっているようじあがと言うと、裏側には貧乏人がゴロゴロしていますと言ったのです、ここの肝入りはと聞くと、名主ではなく両替商の大和屋が仕切っています、若狭屋に、
比べれば小さいですが、

旗本にかなり金を貸しているそうです、道中奉行とは昵懇な仲だそうです、ここの裏に長屋を2件持っていますが、それはもうポロポロ長屋でして、修繕もしてくれないそうで、棚子は、
困っているそうです、棚賃もポロのくせに3朱もするそうですと言ったのです、そうか、掃除するので手伝うのじあと言って、賂を道中奉行に渡しているのじあろうが、その書付を手に、
いれてくれと言うと、

承知と言うと店を出て行ったのです、山形にどうやら、掃除の必要があるようじあ、ここに宿泊しょうと言うと、旅籠に入り部屋に千両箱を運び入れて分からないように布を被せたの、
です、馬を預けると鞍の紋章をみて驚くので、誰にも言ってはならんと口止めして、2朱を渡すと、ありがとうごぜいやす、誰にも言いませんと馬方が言ったのです、部屋に上がると、
女将がお茶を持って来たので、

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