82：笑顔を護るのは私たちの仕事
文字数 432文字
そっか。じゃあさ、そのケーキ、私たちに任せてみない？
兵
「あなた方はパティシエールなのですか？」
ふっふっふ。実はそうなのです
見習いだけどな
兵２
「この際、見習いでもいいだろう。なにも用意できないよりはマシだ」
兵
「うむ。では、お願いできますでしょうか？」
喜んで！
兵２
「では、厨房へ案内いたします」
話がどんどん進んで怖いです
けどちょっと、ワクワクするな？
しませんよ。出口を探さなければいけないのに、こんなことしている場合でしょうか
せっかくのお誕生日にお姫様が悲しい顔をしたら、きっとみんな辛いはずだよ。そんなの、放っておけないよ
スイーツは笑顔の魔法なんだから。笑顔を護るのは私たちの仕事でしょ？
というのを抜きにしても、姫に恩を売っておけば、いいことがあるかもしれないからな
この状況を楽しんでいるかと思ったら、ミントさんは意外と現実的なんですね
なんで呆れ顔なんだよ。そこは私のかしこさに感心するところだろ
はあ。仕方ないですね。やるからには、全力ですよ
もちろんっ
そうこなきゃな
