60:図書館のお姉さん同士の恋愛
文字数 623文字
ちょっと待ってください。どうしてミントさんがいるんですか
暇だったからお前たちの仕事ぶりを観察しようと思ったら、そこでフランに会って、事情を聞いた
お店の前を掃除していた時ですね。それで、どうしてついてくる流れになったんです
というわけで、ショコラちゃんがゴンドラを漕ぎ始める。
そんなところだ。実は想い人というのも、同じ図書館に勤める女性でね
昔からの友人でな。彼女の影響で私も本が好きになった。彼女と本の貸し借りをしたり、同じ本の感想を語り合ったりしているうちに、気づけば友情が恋にかわっていた
素敵な話だなぁ。それじゃあ、スイーツも本をイメージした方がいいかな?
この島で一番の図書館だからな。電子書籍が主流になりつつある今日だが、紙の本には紙の本でしか味わえない魅力というものがある
私はそんな紙の本に囲まれながら働けるここが大好きなんだ
見てくれ、背よりも高い本の壁を。それに、紙とインクの匂い。耳をすませば聞こえてくる誰かがめくるページの音。すべてが私を満たしてくれる
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)