モモの命日と、ポーポーとチャーのその後

文字数 2,047文字

9月に入れば、メルボルンにも春の気配が。ついこの間まで6時半ごろだった日の出も、今は6時前に明るくなる。

9月11日は世界的にも哀しいアニバーサリーだけど、我が家では愛犬モモちんの1周忌だった。

去年は9月1日に祖母が亡くなって、翌日にはモモちんとムムくんを預けてあたふたと家族で日本に帰ったのだった。戻って来た翌日にモモちゃんが急逝した。前日はふつうに元気だったのに…。まったく突然。思ってもいなかった。

16歳だった。犬の寿命は10年から13年と言うから年齢的には不思議じゃないわけで…。少なくとも日本に帰国中じゃなくて、良かった。モモが私たちを待ってから逝ってくれたことが何よりもありがたかった。

けれどその同じ日に、なんとムムも末期癌だと診断された。その1月後に逝ってしまったのだった。呆気なかった。

あの子たちが亡くなる前は、もう暫く犬は飼わないと思っていた。子どもたちが生まれてから育児に追われ、以前ほど犬を可愛がってあげる余裕もなくなっていたから。

だけどムムの亡くなる朝に夢を見た。その夢のおかげで、また犬を飼う気持ちになって、年が明け、ポーポーとチャーが我が家に来てくれたのだった。

あれから1年が経った。モモちゃんとムム君、そしてその2年前に逝ったロリィちゃんのことを想えば心が痛むけど、今も家族4人とワンたち2匹に囲まれている。今日はポーポーちゃんとチャー君のその後のことを少し。

チャー君は成長し、日に日に大きくなっている。ロスト・ドッグ・ホームから引き取ったときチャーは1歳、ポーポーは4歳と言われたのだけど、近所の獣医の検診ではチャーは8ヶ月くらい、ポーポーも2歳にならないのではないかってことだった。

そっちの方が当たってるのかも…と思う。だって引き取ったときからチャー君はずいぶんと大きくなった。犬は1歳でほぼ成犬サイズ、2歳で成犬と言われるから、チャーはたぶん1歳未満だったんだろう。当初は彼の方がポーポーよりも一回り大きいくらいだったのが、今じゃあ三回りは大きいもんね。たぶん1.7倍くらいデカイんじゃないか、と。

チャー君、実は心がパピーだったせいか、床に落ちているものはな~んでも食べようとしてたっけ。そのせいで一時期、3歳の息子と険悪になったりもした。なにせムゥのおもちゃを全てくわえていこうとするものだから^^;)

それから私たちの目を盗んでムゥのハイチェアに飛び乗って、彼の朝食の食べ残しなんかを食べていたりもした。今となっては発見した瞬間を写真に撮る前に叱ってしまったのが悔やまれる。ハイチェアにちょこんと座って、ハムやパイクレットを食べていたチャー犬の姿は途方もなく可愛かったもので。

そこら中で粗相もしていた。床やカウチで突然、片足上げてジャーッ!?はもちろん(キャーッ)、ムゥのおもちゃやメェのスクールバッグにまで放尿してくれたりして…。

そのチャーの悪習のせいで、モモちんもムム君も寝室で私たちと一緒に寝ていたし、ゆくゆくはこの子たちもと思っていたのだけれど、それはなかなか叶わなかった。だって寝室に連れていったとたんマーキング本能からか、チャーがジャーッ!? (T T) しかも床ではなく、シーツや枕にしてくれちゃって… (T_T) (T_T) (T_T)

それでも毎晩私たちが寝室に引き揚げてしまった後、2匹は一緒に行きたいとなくので、何度となくトライしてはみた。けれどそのたびチャー、脱落。でもポーちゃんだけベッドで寝せたのでは可哀そうだし…。そんなわけで2匹は長いこと石の床のファミリールームの犬用ベッドで寝てました。

挙句にテーブルうんち(号泣)まで!? その朝いつものように朝食を食べようとしたら、メェが「ママ~、テーブルにうんちがのってるよ~」

なんとチャー君がダイニングテーブルに放糞してくれていたのだった!? しかもメェの宿題「スペル・ブック」の上に!? 娘は泣きながらダディンと二人、ノートにこびりついた糞を落としていたっけ。あの所業、テーブルにポーちゃんは飛び乗ることなんてできないから十中八九チャーだろう。

そんないたずらっ子チャーだけど(ちなみに妹からは「バカ犬」と呼ばれている)、成長したのか最近ようやっと落ち着いてきた。

そうして遂にこの7月頭に寝室デビューを果たした!のでした。途中うんち3回、おしっこ2回のハプニングはあったけど。9月に入ってからはそれも落ち着いて、今ではすっかりベッド犬デス。チャーくんもポーちゃんもブランケットにくるまって、極楽ゴクラクしています。

以前は寝る前にトイレに行かせようとしてもなかなかできないチャー君だったけど、今では自分から行くほどになって。前庭でトイレくんしてからは飛ぶように寝室に直行している。いやぁ、慣れてくれたもんデス。

というわけで2匹はすっかりウチの生活にも慣れて、元気なファミリーメンバーとして日々私たちを笑わせてくれている。犬のいる暮らし、やはり和みます。


2010/9/11
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