メェの泣く夢
文字数 908文字
ダライラマ法王の講義から戻って心が高揚していたせいか、妙にビビッドな夢をいくつか見た。最後に見た夢では、娘のメェが泣きじゃくっていた。
夢の中で私たちは家族4人でどこかの神社かお寺を参拝していた。京都の清水寺のような場所なのだが、小さな滝が下の大きな池に流れ落ちていて、その水面にお寺が反射して、とても美しかった。願をかけることのできるその小さな滝の傍で、娘は泣きじゃくっているのだった。
助けてあげたくも慰めたくも、私には大してできることもなく、哀しい気持ちでただ必至に慰めているって夢だった。途方に暮れつつ、天に文句を言っていた。娘はまだこんなに小さいのになぜこんな経験をしなきゃいけないのですか、と。
目覚めるや思った。う、ヤな夢を見てしまったぜ…と。
その日、いつものように娘を小学校へ迎えに行ったら(ちなみにメルボルンの小学校では保護者が子供を送迎することになっている)、メェのベストフレンドのお母さんから今学期で娘を転校させることにしたと知らされた。
驚いて返す言葉を失ってしまった。ショックだった。彼女がこの小学校に不満を持っていて、転校させることも考えていると数週間前に聞いたのだけど、まさかこんなに早く行動に移すとは思わなかったのだ。
娘は小学1年生なのだが、授業中は誰かとペアを組んで作業や勉強をするように言われることが多いと聞いている。いつも親友とべったりのメェ…。4学期制をとるビクトリア州では後2週間で学期が終わるから、メェが親友と過ごせるのも後2週間足らずである。
親友の転校について知っているのかいないのか、帰り支度をした娘がにこにこと教室から出てきた。学校の終わるこの時間が1日で1番好きなのだと言っていたっけ。
そうでなくても学校があまり好きではないのに、親友の消えた学校生活にメエはどう対応するのだろうか? 娘がこの状況を乗り切るのを助けるために、私は何をしてあげられるんだろうか?
大変なのは娘の方なのだから私が暗くなってはいけない!と頭ではわかっているのに、どんよりと心が沈んでしまった。
そうして夢のことを考えていた。夢の中で娘が泣いていた理由はこのことだったのかなぁ、と。
2008年6月17日
夢の中で私たちは家族4人でどこかの神社かお寺を参拝していた。京都の清水寺のような場所なのだが、小さな滝が下の大きな池に流れ落ちていて、その水面にお寺が反射して、とても美しかった。願をかけることのできるその小さな滝の傍で、娘は泣きじゃくっているのだった。
助けてあげたくも慰めたくも、私には大してできることもなく、哀しい気持ちでただ必至に慰めているって夢だった。途方に暮れつつ、天に文句を言っていた。娘はまだこんなに小さいのになぜこんな経験をしなきゃいけないのですか、と。
目覚めるや思った。う、ヤな夢を見てしまったぜ…と。
その日、いつものように娘を小学校へ迎えに行ったら(ちなみにメルボルンの小学校では保護者が子供を送迎することになっている)、メェのベストフレンドのお母さんから今学期で娘を転校させることにしたと知らされた。
驚いて返す言葉を失ってしまった。ショックだった。彼女がこの小学校に不満を持っていて、転校させることも考えていると数週間前に聞いたのだけど、まさかこんなに早く行動に移すとは思わなかったのだ。
娘は小学1年生なのだが、授業中は誰かとペアを組んで作業や勉強をするように言われることが多いと聞いている。いつも親友とべったりのメェ…。4学期制をとるビクトリア州では後2週間で学期が終わるから、メェが親友と過ごせるのも後2週間足らずである。
親友の転校について知っているのかいないのか、帰り支度をした娘がにこにこと教室から出てきた。学校の終わるこの時間が1日で1番好きなのだと言っていたっけ。
そうでなくても学校があまり好きではないのに、親友の消えた学校生活にメエはどう対応するのだろうか? 娘がこの状況を乗り切るのを助けるために、私は何をしてあげられるんだろうか?
大変なのは娘の方なのだから私が暗くなってはいけない!と頭ではわかっているのに、どんよりと心が沈んでしまった。
そうして夢のことを考えていた。夢の中で娘が泣いていた理由はこのことだったのかなぁ、と。
2008年6月17日