オーラ撮影 

文字数 1,800文字

オーラ写真って、ご存知ですか?

Mind Body Spirit Festivalでオーラ写真を撮ってもらった。

マインド・ボディ・スピリット・フェスティバルというのは、ここメルボルンで毎年開催されるニューエイジ系のお祭り。以前オージーの友達から話に聞いて以来、一度行ってみたいと思っていた。それが遂に実現。子どもたちは夫オディン(オージー・ダディを略して)に預けて、ジャパニーズ・プレイグループのママ友たちと覗いてきた。

会場のExhibition Centreには様々なブースが碁盤の目状に並んでいて、大勢の人で賑わっていた。覗いてみればパワーストーンやアクセサリーを扱う店、健康食品、本やDVD、タロットカードやエンジェルカード、セージや東洋の偶像やウィッチグッズなど何やら怪しげなモノを売るお店も。指圧やマッサージ、霊気やキネジオロジーを体験できるブースもあって、数十軒、いや百軒近くありそうな感じである。

ブースの向こうに大きなステージや瞑想コーナーも設置されていて、2階にはセミナールームも2部屋あった。サイキック・リーディング・ルームという占いの大部屋ではざっと6、70人の占い師たちがひしめき合っていて、ほとんど異様なエネルギーを発していた。

これだけ出揃うと何を試したものか…。圧倒されてしまった。

とりあえず話のタネにと、オーラの写真撮影と性格診断をしてくれるというブースに入ってみた。オーラを写せるという特殊なカメラで写真を撮って、それをもとに性格診断をしてくれるんだそうな。

実はこのところ家でヨガの三角形ポーズをしているとき、指先や掌の周りにうっすらと藤色やピンクの光が見えることがあって、これはもしやオーラかもっ!?と思っていたので、確かめてみるチャンスかもしれない、と。

だけど、でき上った写真は、黄色を中心とした色合いだった。自分の周りに黄色い光の層、左端には緑の光、右端には赤い光が写っていた。

じゃあ、あのピンクの紫がかった輝きは…? やっぱオーラなんかじゃなくて、部屋の光線の加減だったのかなぁ?

「はい、これがあなたのオーラですっ」
と、オーラ・リーディングのおじさんが写真を見せながら私の性格診断をしてくれた。黄色は知性の色だよとか、ハッピーな性格でしょうとか、緑は愛と癒しの色なんだよ、とか。

それよりオーラの色の方が気になっていたので、自分に見えたオーラ(かもしれない)色とこの写真の色とが違うのはどうしてでしょう?と尋ねてみた。

「ああ、それはよくあることだよ」と、事も無げにオーラおじさん。

なんでもオーラは、その時々の気分や状況によって変わるから、色が違ってくるのは当然なんだそうで。たとえばこの後ランチに行く途中で犬に噛まれたとする。その後にもう一度オーラ写真を撮ったら、今度は真っ赤になっているはずだよ、と請け負っていた。

そう…なんですか…。でも、だったら…。そんな刻々と変化する色を基に性格診断をしても、あんま意味ないんじゃ…
とは思ったものの、敢えて口には出さなかった。

ちなみにお値段は$40(約4,000円弱)でした。

ところでこのオーラ写真の一群は先週、日本の静岡で開催されたフェスティバルに参加してきたんだそうな。日本はいいところだ、美しい国だ、としきりに褒めておりました。

その後、占いの大部屋の圧倒的に濃いエネルギーに惹かれて、見てもらった。Clairvoyant、千里眼だという女性が、タロットもトランプもエンジェルカードも使わずに霊視をしてくれた。子供が二人いるでしょう?とか、本を書いている?とか。時々遠い目をしては次々とメッセージを伝えてくれた。でも早口でぼそぼそ話すし、周りはうるさいしで、今一つよく聞き取れなかった。結局、彼女が録音してくれたテープを5ドル(約5百円)で買ってしまった。

午後になってますます混んできたブースを覗いて、ラピスラズリとアメジストのかわいいネックレスや香オイルを買っているうちに、あっという間に一日は終わった。

なんだかキツネにつままれたような一日だったナ。それでも慌しいママ日常から解放されて、天使の羽に乗ってふわふわできたような、ご褒美的な癒しの時間。

オディンの方は子どもたちを実家に連れて行って、親孝行の休日。嫁姑の緊張に晒されることもなく、のんびりできた模様。

さぁて、明日からまた1週間、頑張りましょ!

2008年6月7日


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