娘とバレー鑑賞  

文字数 814文字

娘を連れて、バレーを観に行った。

夫と二人で行くはずだったのだけど、子どもたちを見てくれることになっていた義母が急用で来れなくなったそうで、夫の代わりに急遽娘が行くことになったのだった。ダディンと息子はお留守番である。

メェは、ムゥを残して自分だけがお出かけする。しかも夜、外出するって事態に大得意で、大興奮。私も夫じゃなくて娘とのデートにうきうきと心が弾んでしまった。

ヤラ河沿いのジャパニーズレストランで夕食をとり、ビクトリア州立劇場へ向かった。夜の遊歩道。ヤラ河は揺れるネオンのイルミネーションを反射させて、シティの街路樹もライトアップされていて、とても綺麗。昼間と違う夜の通りにメェはうっとりと見入っていた。通りをシンデレラでも乗っていそうな観光用の馬車が通り過ぎようものなら歓声を上げ、はしゃぐ。

そんな娘の様子に、こっちまで嬉しくなってしまう。夫とじゃあ、白馬が通り過ぎようが、川面でネオンが揺れていようが炎が揺れようが、カンドーもヘッタクレもあったものじゃない。つーか、二人とも気づきもしないってやつだろう。

メェが本格的なバレーを見るのは今夜で2度目である。前回は「白鳥の湖」で、話も知っていたので夢中で見入っていた。いつもは8時にはベッドへ行くので終わりまで起きていられるかと心配したけれど、眠い目を擦りつつ、それでも3幕の途中までがんばっていた。

でも今回はモダンバレーで短い演目の連作だから、彼女には退屈かもしれないなぁ。舞台装置もほとんどないようなもんだろうし…。

などと案じていたら、やはり。1幕目は興奮していたものの、2幕目からフェードダウン。「あと何人踊れば終わるのぉ?」を連発し始める。やっぱり子どもはお伽話系じゃないとキツイよねぇ。それでもまた行きたいと言っていたけれど。

それにしても、娘とデートは楽しい。これから大きくなっても、ママに付き合ってくれるといいんだけどなぁ。って、贅沢か。

2008年6月21日
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