チャクラ・リーディング

文字数 2,733文字

先日ブログに書いた、シャーリーさんの直観力を磨くというPsychic Developmentセミナーに行ってきた。2回目の今夜はチャクラ・リーディングを。

ヨガや瞑想なんかで聞いたことのある方も多いと思うけど、「チャクラ」は人体のエネルギースポットで、中枢となる主要個所は背骨に沿って七つあるといわれている。それがブロックされてしまうとエネルギーの流れが滞って身体や心の調子が悪くなってしまうので、その状態を調べるのが「チャクラ・リーディング」なんだと、シャーリーさん。

「ではまずペンジュラムでチャクラの流れを見てみましょう」と彼女はクリスタルの振り子を取り出した。

一般的にペンジュラムはクリスタルなんかの石に振り子になるような糸や鎖をつけたもので、その振動を使ってエネルギーの流れを読む。古くは水脈や鉱脈を発見する目的でも使われたとか。

思い返せば、イギリスの有名なストーンヘッジの遺跡で地元のガイドさんに勧められて、私もペンジュラムを持って石の周りを歩いた。ちなみにこのときのペンジュラムは振り子ではなく、直角に曲がった鉄の棒。ガイドさんから貸してもらった銀色のメタル棒を2本両手に握って歩いたのだった。すると場所によって鉄の棒がくるくると回り出した。特定の場所に来ると回り出すのが面白くてカンドーしたのを憶えている。

ペンジュラムをセラピーに利用する精神科医や心理療法士もいると後で本で読んだ。ペンジュラムの回り方でイエスやノーなどのサインを決めて、深層心理に潜む心の問題を解決するんだそうで。

話をチャクラ・リーディングに戻して。試しにやってみせるからとシャーリーさんが実験台になってくれる人を募ったところ、意外にもお友だちに連れて来られたと居心地悪そうだった半信半疑の女性が立候補した。彼女に横になってもらって、胸の真ん中にあるハートのチャクラの上にペンジュラムを翳した。鎖は指で軽くつまむように持つのだと説明しているうちに、半信半疑サンの上でペンジュラムがくるくると円を描き始める。

「何か辛かったことを思い出して」と、シャーリーさん。

半信半疑サンの眉間に徐々に皺が寄ってくる。
すると次第にペンジュラムの動きが鈍くなり、ほとんど止まってしまった!?

「今度は何か楽しいことを考えて」

半信半疑サンの頬が緩み、リラックスしてゆくのが見て取れた。そのうちペンジュラムもくるくると大きく回転し始めたのだった。

「気持ちの持ちようによって、こぉんなにエネルギーの流れが変わってしまうの。わかる? ペンジュラムを使えばチャクラのブロックがわかるから、気の流れが滞っていないか、自分や周りの人のチャクラエネルギーを調べてみるといいわよ」

う~む、これで気の流れがわかるのか…。それともシャーリーさんの指筋の動きがスゴイのか…? いずれにしてもペンジュラムなら家のどこかにあるハズだ。今度やってみよう。

「では次は、直観力を使ったチャクラ・リーディングをしてみましょう」

リーディング、いよいよ霊視(?)デス。

まずペアを組んで、見てもらう側と見る側と、それぞれの役割りを決めた。見る側は深呼吸をして、直観力を研ぎ澄ますべく心を静かにしてゆく。そうして相手のオーラフィールドに入ってもよいか許可をもらってから、その方の掌をとる(軽く触るだけでも、握っても良いそうな)。相手にとって有益な情報が得られるよう天に祈りをささげてから、相手のオーラフィールドに入ってゆくんだそうだ。

入れと言われると、相手に無理やり意識を集中してしまいそうだけど、このとき相手ではなく、既に相手と繋がっているので(と考えて)、自分の内に起こる変化に注意を払うんだと、シャーリーさんが促してくる。たとえば喉が痛くなったとか、胸の真ん中が重たくなったとか。そして何か身体に変化を感じたら、それを自分で判断理解するのではなく、クライアントのガイドや守護霊様なんかに尋ねるように。それと心に見えるオーラの色にも注意を払って、それが何を意味しているのかを尋ねてみるように、と。

質の高いリーディングをするには、自分のエゴではなく、相手の利益のために行うことが重要なんだと強調していた。そして何よりもまず自分の直感力を信頼することだ、と。それからクライアントの悪いものを受けないよう、リーディングの前に自らをプロテクションすることと、終わってからは浄化することも大切なんだ、と。

2回ペアになってリーディングを試した。私のお相手二人目はシャーリーさんだった。まずは心を静かにして、シャーリーさんの手を握る。握手でもないのによく知らない人の手を握ることってあまりない経験だけど、ともかく自分の内なる変化に注意を払った。

と、肩にプレッシャーが。肩がだんだんと重たくなってきた。シャーリーさんに言われたように心の中でその意味を尋ねると、「Slow down」と聞こえてきた。それから、これは声がしたのではなく感じたのだけど、彼女は現在自分のしていることに対してとても力を入れて頑張っている。そのせいで疲れている。休養することが必要だ。もっとスローダウンしてもうまくいくから、ゆとりをもつように。みたいなことが浮かんできた。

それをシャーリーさんに告げると、彼女はクリスマス明け以来1日も休むことなく働いていたので、実際かなり疲れているとのこと。それで来週1週間のコースに入る前に明日1日、休みを取って休養することにしたのだそうだ。

後で、皆で話したときシャーリーさんが私と、子どものころから霊や妖精が見えていたというママさんの二人にリーディングをしてもらった話をした。二人とも同じことを伝えてきたのだ、と。まずママさんに報告してくれるようにと促した。

ママさんは両肩に重い荷物でも背負っているようなプレッシャーを感じて、「Let it go」と聞こえてきたんだそうだ。その荷をもう降ろしても大丈夫だからリラックスしなさい、と。

ママさんの報告は内容的に私と似ていたので私も驚いた。でも考えてみればこれって、単に本人も自覚している相手の状況を伝えているだけ、なんだよねぇ。それが巷の霊視による占いとかだと、相手の未来を予知したり、本人が自覚していないことを伝えてくるわけで。なにか改めて感心してしまった。ま、だからプロなんだろうけど。

それと自分の体験を振り返って思ったのだけど、こういうふうに聞き出そうとして受け取るメッセージっていうのは、瞑想や夢でふいに向こうからやって来るそれと比べると遥かに弱い。儚いと思った。

それでも面白かったし、楽しかったデス。だってふつーはこんな実験(?)できない、つーか、しないものねぇ(笑)。


2010/2/16
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