なんちゃってサイキック・リーディング

文字数 903文字

土曜の夜、スピママ4人と集まった。月に1度のなんとな~くスピリチュアルな夕食会で、いつもは誰かの家に集まって瞑想とかワークショップをしてからレストランに行くのだけれど、その日の幹事の提案で持ち寄りになったの。

音に意識の焦点を合わせる瞑想をしてから、ワイワイ食卓を囲んだ。幹事さんの選んだその月のテーマは「カルマ」。でもその話はあまり出なくて、皆ここ1カ月で自分に起こった、ちょっとスピリチュアルな体験談なんかを報告し合っていた。

その後リビングに移って話しているうち、1人がサイキック・リーディングのワークショップをしてみようと言い出した。みんなで1人の人に意識を集中して、浮かんだビジョンや言葉、感覚を後で伝え合うというもので。

面白そうだねってことになり、輪になって、時計回りに一人づつやってみた。私は目を閉じて、いつもの習慣で呼吸に意識を集中したとたん瞑想モードに入ってしまい、瞼の裏は真っ暗。何も浮かんでこなくて、まずいゾって感じ。

けれど驚いたことに、みんなは次々と鮮やかなイメージが浮かんできたらしい。3Dの鮮明な映像が浮かんで、映画を見るようにリアルにズームアップして、どんどん場面が展開していったという方までいた。

1人に対して5分程度だったのだけど、数人が同じイメージを見ていたり、メッセージやビジョンの展開がシンクロしていたり…。

私は、ビジョンとかは見えなかったものの、身体に感覚として感じた。一人の友達では胸の真ん中がぎゅうっと疼くような気がした。別の友達のときは腰が痛くなって、止めたとたんに痛みもすぅ~と引いてしまったのだった。

胸の疼きには本人、首を傾げていたけれど、別の友達も心臓に痛みを感じたと言っていた。そうして腰の痛みの方は、本人が中学まで体操選手で、腰を痛めて止めたのだけれど、今でも寒かったり疲れると痛み出すのだと教えてくれた。

その直後、10歳になる幹事の娘さんが悪夢を見たと泣きじゃくりながら起き出してきて、会はお開きになった。

もしや私たちがヘンな気を呼んでしまったのでは…と恐れつつ、解散したときには深夜1時近かった。帰りの独りドライブがちょっと怖かった。

2008/8/9


ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み