霊気とスピディナー 

文字数 1,461文字

このところ精神世界に興味のあるママ友たちと月1でディナーをとるようになった。息子が週1で通っているジャパニーズ・プレイグループで親しくなったお母さん方数人なのだけど、その回の幹事役ママの決めた何かスピリチュアルなテーマについてお喋りしながらテーブルを囲むの。

小さな子どもがいて、普段は夜の外出なんてなかなかできないママたちの、癒しのガス抜きってところだろうか。今回はレストランに行く前に、霊気の資格を持っているというお母さんが霊気をしてくれることになっていた。

私が「霊気」のことを知ったのは、初めてメルボルンを旅行したときだった。観光目的だったのだけれど、ついでにオーストラリアのニューエイジ雑誌やムーブメントについて調べてきてほしいと仕事でお世話になった方から頼まれた。そのときニューエイジのコミュニティーマガジンに載っていた「REIKI 霊気」という文字を英文の中に見つけたのだった。

掌のイラストから、手翳しとか癒しのエネルギー的なものだろうなぁと想像できたが、それにしてもオーストラリアでも日本的なものもあるんだと、なんだか嬉しくなったものだ。実際、創始者は日本人の方で、それがハワイから西欧諸国やオーストラリアにも伝わったのだと後から知った。

私が霊気をしてもらうのはこれで2度目になる。1度目は数週間前にマインド・ボディ・スピリット・フェスティバルで、無料のお試し霊気を試してもらった。

そのときは掌を当てられた部分が熱くなって、次第に重くなってきた。終わった後にそれを霊気おじさんに話したら、私が彼の掌を通してエネルギーを吸収していたからだと説明された。翌日はなんだかかえって肩が凝ってしまったのだった。後日その話をプレイグループの霊気ママにしたところ、それは霊気を受けた作用で私の身体に溜まっていた悪いエネルギーが解放されたせいだろうと言われた。

だけど今回は掌を当てられた部分が非常に冷たくなっていった。そのうち氷を当てられたみたいになったのでビックリした。霊気ママの説明では、自分のエネルギーが足りない場合は霊気のエネルギーを吸収するので温かく感じられて、逆にエネルギーがあり余っている場合はその余分なエネルギーを取るので冷たく感じられる、ってことで…。

じゃあ私は今、元気もりもりってことなのかっ? 自分では慢性的に疲労困憊しているとしか思えないのだけれど(苦笑)。

ちなみにその翌日、今度も首と肩が凝ってしまって、2日目は首を上げられないほどで。だけど2歳児は2歳児なので休んでいるわけにはいかない。むむむ…。これって…霊気で、私の身体に溜まっていた悪いエネルギーが放出されているせいなのかな? せいだと、思いたいゾ。 

3日目には持ち直したものの、まだちょっと痛重い感じである。これはやはり霊気と関係あるのだろうか? それとも、デカくなった2歳児ムゥを相変わらず抱っこしている日常の弊害なのか? つまりは里の行?

それはさておき、霊気の後はビーチ沿いのベジタリアン・レストランでディナーをとった。店はかなり賑わっていて、BGMがちょっとうるさかったけど、料理は美味しく値段も手ごろ。窓から見える夜の海は美しくて、時々飛んでくるカモメの白さも幻想的だった。

今回のテーマは「夢」。私は夢見が大好きなので、皆さんの夢話は興味深かった。他人の夢見について聞く機会なんてめったにないものね。時間も忘れてお喋りしましたよ。

結局私たちは閉店まで粘り、後ろ髪を引かれつつ解散。ママたちの朝は早いんだものねぇ。

2008年6月22日
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