Be your own best friend

文字数 1,134文字

その朝も瞑想中、気がつけばまたまた雑念にとらわれていた。

そのときは、娘の親友が転校して以来メェの学校生活が気がかりであるせいか、彼女のことを漠然と考えて沈んでいた。たとえば娘の通う小学校ではパートナーを組んで2人組で行動させることが多い。以前はいつも親友と組んでいたのが、今はそのたび先生の音頭取りで最後に残った人と組んでいるようで、そんな娘がつい不憫になってしまったり…とか。

すると、ふいに女性の声が聞こえてきたのだった。
あなたは自分の中のどんな心からそれを見ていますか?と。

実際には伝わってきただけなのかもしれないけれど、メッセージは続いたのだった。
可哀そうだと感じるのはあなたのエゴの心です。もっと高い視点から英知の心でとらえなさい。娘にとって長い目でみて、必要となることを考えるように、と。

Be your own best friend(これははっきりと英語で聞こえてきた)。
何よりもまず自分自身が自分のベストフレンドであることを娘に教えるチャンスなのですよ。自分の心の中に英知と愛にあふれた親友を創れば良いのだ、と。

そうして、自分が自身のベストフレンドであるということはどういうことなのか?を考えるように励ます。たとえば学校で何か問題に当たったとき、取り乱してパニックになってしまう前に自分の中の「賢明な」親友を思い出して、その子から良いアドバイスをもらえるように。たとえば哀しい思いをしたときに、自分の内なるベストフレンドを真っ先に思い出して慰められるように習慣づける。そういう内なるベストフレンドを心にもてるよう、親として励まし、愛情を注いでいくことこそが大切なのだ、と。

それから鮮やかなビジョンが見えた。私の袢纏を羽織った娘がファミリールームの鏡の前に立っていた。メェは、目が覚めるような美しい紫とピンク色のオーラを放っていた。

紫の光は慈愛で、ピンク色は愛情。娘があなたから必要としているのは母親の確かな愛情なのだから、娘と向き合うときには愛のエネルギーを注いでいるのだとイメージするようにと言われたのだった。

書くとなんだか説教じみた命令口調に聞こえるかもしれないけれど、実際はとてつもなく温かく、優しく、おおらかで…。そのうち涙がほろほろ溢れてきた。胸の真ん中がほんとうに温かくなって。

それから何日が経っても、そのメッセージもイメージも心に焼き付いている。

私はその日から学校から帰ってきた娘にマッサージをするようになった。ほんの短い時間だけれども、その間にリラックスした状態で話を聞いて、彼女が内なるベストフレンドを心にもてるように少しずつ励ましてゆこう、と。

そうして自分自身もこの内なるベストフレンドを心にもとうと思っている。

2008/9/3
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