ムゥのお誕生会

文字数 1,433文字

一月半遅れて息子の4歳のお誕生会を開いた。誕生日は既に日本で、おじいちゃんやおばあちゃん、妹ファミリーに囲まれてお祝いしていたのだけれど、今回は学校のお友だちを招いての誕生会である。本人は2回、しかも忘れたころにまた祝ってもらえると言うので大喜び。とりわけプレゼントがまたもらえるのが嬉しくて堪らないらしい。

会場はムゥ本人の希望で大きな滑り台が人気のインドア・プレイセンターで。娘のときは本人の希望でオーストラリアのネイティヴ爬虫類を呼んで我が家で開いたので、準備がいろいろと大変だった。けれど今回はお店の方ですべて用意してくれるので、楽。食べ物や飲み物はもちろん、帰りに子どもたちにお土産に持たせるパーティーボックスまで用意してくれる。つーか、なまじこっちで用意しちゃうと、持込み料金とか取られちゃうのよ…。

なので今回、私はケーキを用意した(買ってきた)くらいで。ケーキはムゥの希望で恐竜のケーキを。この恐竜ケーキ、思いのほか良くできていて、ジャングルの河で遊ぶプラスチックの恐竜たちにムゥは大喜びだった。

ここは子どもたちに人気のスポットである。1番人気の高~~~い巨大な滑り台に加えて、トンネルや跳べる滑り台、ジャンピング・キャッスルや、小さな子も楽しめるような遊び場も盛りだくさん。その周囲に並んだ惑星の名前の付いた小部屋がパーティー部屋である。

ムゥの部屋は「MARS火星」。小さなお皿とグラスがセッティングされたそこに、ムゥもメェも30秒ほど足を踏み入れたものの、私たちの「もうすぐお友だちが来るから待っていようね~」の呼びかけも空しく、アッと言う間に遊び場に消えてしまった。

次々とやって来る子どもたちもプレゼントを手渡すや(と言っても渡すべき本人もいないけど…)ものすご~い速さでどこへともなく消えてゆく。親たちの方も、こういう場所でのお誕生会では良くある風景なので、追いかける方もほとんどなく、ほぼ放置状態。親テーブルの方でラッテを啜り、スゥイートをつまみながらのお喋りを。私もお名前も存じ上げない方々が多々いらしたので、自己紹介がてらお喋りを。

しようとしたのだけれど実際はそんな暇もなく、担当スタッフさんから次々と注文やら質問が入る。大人へのスナックはいつお出ししますか? そろそろお子さんたちはお食事を。そろそろバースデーケーキのカットを。そろそろお帰りのパーティーボックスをお配りしては。

なにしろ決められたセット時間の1時間半内に遊びから食事からケーキから、何もかもを押し込まなきゃならないので、とにかく慌ただしいのだ。

そうしてそのたび遊び場の各地に散り散りに散った子どもたちを呼び寄せなきゃあならない。私たちだけじゃあ1時間かかっても全員など呼び戻せそうにないので、それぞれ親御さんたちに頼むのだけど、それでも5分前には召集準備にかからなきゃならない。近隣のパーティー部屋からも、子どもたちを呼ぶ怒鳴り声が上がっているし。いやぁ、こういう場所では遊びたいのが子どもたち。それを搔き集めるのは至難の業となる。

準備は要らないけれど、とにかく慌ただしくて疲れましたわ。(^ ^;) 当の子どもたちの方は歓声を上げつつ食べて遊んで駆け回ってくれたので良かったけど。ムゥはもちろん8歳になったメェにも楽しい時間だったようだ。そのうえムゥにはこれから山と積まれたプレゼントを開ける喜びまで待っている。

というわけで、ムゥ天国の1日でしたわ。


 2010/5/13
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