水晶鉢の瞑想に霊視に、スピ系ショップのお試しデイ

文字数 2,651文字

スピリチュアル系ショップのオープンデイにスピママ友と行ってきた。

この店の1階は精神世界やヒーリング等の本やCD、ストーングッズやアクセサリー、カードやキャンドルなどのショップ、2階はマッサージやナチュラルセラピー、占いや瞑想なんかのワークショップやセッション会場になっている。オープン・デイではマッサージや霊視等のセッションをお手頃価格で試すことができて、無料のワークショップにも参加できる。確か去年も今ごろやっていたっけ。私は先週、奥歯を1本抜いてから首や肩のコリが酷くなってしまったので、マッサージを割安でしてもらうつもりでいた。

ところが当日。空はど~んよりと、今にも雨が降り出しそうである。裏庭のコートヤードにセッティングされた屋外の会場はいかにも寒々として、もう夏時間だしと気を抜いてコートを羽織って来なったことが悔やまれた。

お目当てのマッサージ台も屋外にあった…。あんなところでゴロンと横になったりしたら、リラックスどころか全身鳥肌立って、凍えるあまり余計に肩が凝りそうである。楽しみにしていたマッサージではあったけれど、急遽断念することに。代わりにサイキック・リーディング(霊視)セッションの予約を入れた。

さて、無料のワークショップの方は何を試してみようか?と、プログラムを見れば、Crystal Singing Bowl(はぁ? 歌う水晶鉢…ですかね?)の瞑想とか、音とエネルギーのヒーリング(なんとなく想像できるけど…)、ビーチ・フラワー・セラピー(浜辺に咲く花を使ったアロマセラピーの1種ですかね?)、吸玉療法、ペンデュラム、生物量子力学によるヒーリング(何っ??)、ポイント・セラピー(はぁ?)、エンジェル・セラピー、キネジオロジー、Gua Sha(Chinese spoon rakeと説明書きがあったけど、何っ? 訳して中国のスプーン熊手療法?)、視覚化よるリラクゼーションとストレス解放などなど。なんだかさっぱり意味不明、訳の分からないものも多かった。

ちなみに昔、吸玉療法を友人の気功師にやってもらったことがある。するとその日のうちに首筋や背中そこら中が痣だらけになってしまって、辟易したという苦~い過去がある。しかも季節は、夏。そのときの記念写真でダディンは社会派フォトアートを作成、エキジビションを開いた際に天安門事件をテーマにした作品の隣にちゃっかり展示していたっけ。拷問反対、人権擁護のアムネスティ・インターナショナル?って、なんだかなぁ…。

それでも予約した霊視セッションの合間に、水晶鉢の瞑想、ペンデュラム、ポイント・セラピー、エンジェル・セラピーと4つのワークショップを覗いてみた。だって無料だもの。そう、タダなので文句は言えないのだけれど、25分間と短いのでとにかく慌ただしくて、触りだけって印象は拭えなかったな。ポイント・セラピーなんて、参加した後もいったい何? 訳わからんかったし…。反面、完結していて良かったのは水晶の鉢を使ったサウンド・メディテーションだった。控えめに響き渡る音が美しく、音の響きに意識の焦点を合わせて気持ち良~く瞑想してきました。

霊視のセッションは、お試しなので文句は言えないけれど、10ドルというお手頃価格ながら15分というのはやはり短い。しかも霊能者がトイレで遅刻したりすると(彼らも生理現象を処理しなきゃならないし、予約が詰まっているのだから仕方がないのだけれども)、15分間が実時間10分間になってしまったりして…。延長したくても「お試し」なので許されなかったし…。ならば質より数だと3人の霊能者にリーディングしてもらいました。聞き比べも楽しいかな、と。

去年友達がやってもらって「良かったよ~」と言っていた霊能者は、ちょっと神経質そうなひょろりとした男性だった。上からの言葉を聞き逃すまいと、ひたすら目を閉じて耳を欹てる様子が妙に真摯な感じ。だけど「Hang on, this is interesting... This is interesting...」と独り言を繰り返すばかりで、肝心のinterestingな内容をなかなか言ってくれなかった。でもってやっと口を開いても、今度は受け取ったメッセージを言語化しようと苦戦しているし。この方はとにかく沈黙が長くゆっくりなので、情報量はとてつもなく少なかった。たぶん本当に何か見えて聞こえている(微かに)んだろ~なぁ…とは思ったものの、彼の言わんとすることが何なのか、良くわからないまま時間切れになってしまった。。。

2人目の方は、反してやたらとハキハキしていた。ぽっちゃり系の赤毛のおばちゃまで、「トイレに行っていたのっ」と駆け込む様にも勢いがあった。さっそく自分と自分の守護霊さまの紹介をしてから、私の隣に来ているという方について話してくれた。「アジア人の男性よ。背が低くて白髪頭で、煙草の吸い過ぎで歯のない老人なの」とか言っていたけれど、それが自分の守護霊さまだとしたら…正直、あんまり有難くはない…。

3人目はエンジェル系の方で、天使系らしくゆるりとカールした長~い髪の若い女性だった。当たり外れは別にして、わかりやすくてシンプルで温かく、どこまでもポジディヴ。短い時間の中で流れも完結していた。最後に「あなたに上からのメッセージです」とエンジェルカードを2枚くれた。ちょうどそのとき私は、でもこういうリーディングなら瞑想とかカードを使って自分でできるかも…などと考えていたのだけど、貰ったカードは「Clairaudience―自分の直感をつかってガイダンスを受けなさい」と「Healer―あなたには自己と他者を癒す力があります」だった。自分の直感と自然治癒力を使うに越したことないってことでしたかね。

いずれにしても、こういうスピ系イベントの醍醐味は霊視やワークショップの後、一緒に来た女友だちと、どうだった~? すごかったよ~! え~あり得ない~!とか、互いの経験をワイワイ、シェアすることでしょうか。実はこれが今日イチバンの癒し系セラピーだったりして(笑)。

締めは、子どもたちにご機嫌取りのお土産探し。『Lord of the Rings』遊びの小道具に喜んでもらえるだろうと、可愛らしいクリスタルの小石を買った。帰るころにはお天気も回復してぽかぽかと長閑な午後。ママ業と仕事で慌しい毎日から解放されて、ほ~っと向こう岸の時間を満喫してきました。


 2009/10/25
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