孤独

文字数 465文字

   孤独

背を向けた太陽に 呑み込まれてしまう感覚が 僕の瞼を痙攣させる

時が支配しない世界で いつだっか ひとりぼっちになった事がある

風も何もない世界 暗闇が支配する世界

僕の全てを包んで



懐かしい景色を脳裏に抱いた僕に すると誰かが呟いた

いいや 囁いた すぐ耳の裏

「   君は それを希望と名づけ生きてゆけ   」

僕は 切なく問うた まったりとした甘い言葉は いらないよ

心を狂わせるつもりなのかい?

誰もヒーローになりたかったわけじゃない
だからって砂漠の案山子になりたかったわけじゃない

正義なんて 僕にとっては 陶器 真っ白な骨なのさ

君は僕に 何を求めているの?
この何もない空<から>の僕に

馬鹿にするな 軽く見るな
諦めちゃいないさ

どうしようもなく離れているあの宇宙に手を伸ばし
息を吸って吐く を繰り返す僕の体を 現実のものだって 知らしめるのは
誰でもない この僕の仕事なんだ
全てを 色彩を 音楽を この世の全てを 決めるのは 僕の仕事なんだ

それらをかき集めて 手を握り締め 名前を作る
*孤独* っていう名前をね

それが僕の生きかたなんだ


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