薄っぺらい心の刺青が泣いた

文字数 378文字

 スピード狂ってやつが一番危ないんだぜ
 夜中に鉄棒持って追いかければ
 それは立派な犯罪ってやつだ

闇が覆い被さるようなセリフ

 あんたは確かにすごいやつだよ

私は自分が自分でいるために詩を書いていて
それが凄いことなんて微塵も考えていない

 ぶっ飛ばして殴って それで最後さ

私は混沌の破片が落ちていないか調べる
だがこの暗闇の中
孤独な魂の行き先なんて
知ったことかと思う

 ありふれた日常なんてのは奇跡なんだ

浮遊する言葉が二股に別れた凶器のよう
心がザワめいて深層に響いてくる


おまえは最後にこう言った

  あんたの泣いた夜に

頷くこともせず ただ流す私に言った

  あんたの泣いた夜に
  あんたの泣いた夜に
  あんたの泣いた夜に
  俺は死んでいるのかもな

おまえのために 汚物を舐めることはしない
おまえのために 泣きはしない
おまえのために 苦しみはしない
おまえのために





おまえのために


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