東京の蜉蝣
文字数 272文字
青緑
冷たい色の透明硝子 亀裂したこちら側とあちら側
空間と空間
ある日 他人との「壁」 を 感じました
透明な意識が割れた瞬間でした
落ちたフォーク 鉄の音にビクりとし
足元がすくわれるような気持ちで道を歩き
背中を丸めました
転がっている二匹の蝉の腹眺めながら
意識を時空にとどめて感じてみた結果です
今日も終わる 明日も同じ明日
お互いを引き裂くように 今日と明日を別けて始まるのかと落胆して
この墨色の町の中 東京の空 墨色の景色を仰ぎながら
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