瞬きの瞬間 垣間見た君の孤独と 戦ってみようと思う

文字数 480文字

    
あの時 君はいった
「まだ勾玉のように丸まって生きていた頃、君と出会ったんだ。
そこには喜びがあった。過去も未来も予想つかないけれど、これだけは思った。

ずっと好きなんだ、ってさ。」とポツり
訳がわからなかった

その言葉は重すぎて僕には処理できなかった

聞き返すことのできる勇気が持てなかった
僕は悲しかった
二度と会うことのない世界へ旅立った君
それも不意にいなくなったしまった君が憎かった

君には消化し切れないほどの悲しみがあった
僕は気づいていた
でも知らないふりをした
自分が許せなかった

何もかも遅かった

希望に蓋をしたら辛かった
希望に蓋をした時から辛くなった
辛いけれど僕はその行為を止めることができないでいる

繰り返す 自分にちくしょうと 繰り返し呟く
「お前、バカじゃないの?」と

ああ そうだ ねぇ こう思っていいかな?許されるなら
いや 許して欲しいなんて思わないけれど

もしいつかふたたび出会える時が やってきたならば
必ずこういうよ
「今度はね、僕は違う僕になる。
(一緒に戦おう。君の孤独と。)」



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