月光読書2
文字数 198文字
月光が動いている
風上にいるあなたの香りがする
近くにいるはずなのに姿が見えない
そよぐ夜の風が
わたしの鼻をかすめる
「 ほら ここにいるよ 」
イタズラなあなたがささやく
わたしがわたしでいられるのは
そんなあなただから
捕らえようとしないあなただから
自由にしてくれるあなただから
イタズラなあなたがささやく
「 いつだって扉は開いてる 」
鍵のない部屋の場所は知っている
それは あなたの心の中
あの影の中
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