漣と貴方
文字数 199文字
漣のように涙が落ちている
砂浜に足が縺れる
あの日出会ったのは
貴方の横顔
まるで仮面のような
貴方の横顔
瞳はドールのようで
美しく光っている
プリズムが波間を泳いでいて
わたしはこの月夜が
恐ろしく感じる
あまりにも悲劇的な光景
わたしは右往左往して
流れる水の滴をキャッチしたい
さあ
もうすぐ夜が開ける
貴方には明日がある
視えている
抱えているその両の手に
たくさんの希望を詰めて
歩くんだ
わたしは永遠に貴方を…
抱き締めてゆくよ
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