純粋で、でもたまに意地悪だった君へ

文字数 173文字

ごめんねと言った僕に
君はこう答えた

「  大好きだよ!   」

僕は涙が止まらずに
でも繰りしていた謝罪を止めた

蒼い瞳の白い毛が
いっそうその名の通り
月の子供のように妖艶な輝きを
最後に見せたのは
いつだったか

君とお別れしてまだまもない頃を思い出す
僕はまだ先には進めないんだ
まだ立ち止まって
うずくまる子供だ
君はとっくの昔に
もう虹の向こうへ逝ってしまったのにね

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