真夏の青春

文字数 257文字

一年中 真夏の時間が
 いかに儚いものか わかるのは近い未来だった

砂を蹴る

 前にいる友が砂を蹴ると私の顔に飛び散ってくる

それをぬぐって 悔しくて面白くて楽しくて

 私も同じように後ろを走る友人の顔に向かって

 後ろ足を投げつける
 
怒ってやってくる友が叫び声

 それが空に響いて

嬉しくて そしてなぜか寂しくて

 私たちは今が今しか存在しないことを感じた

ふと足を止め みんなで 沈んでいく太陽を見つめた

 大好きだよ 大好きをありがとう たくさんありがとうをいうよ

みんなで抱き合って

 悲鳴のような声が笑う

この記憶だけは 永遠なんだ


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