蹂躙する孤独な生き物の正体

文字数 250文字

悲しくて寂しくて孤独で身体が震える
今日をなんとか過ごせても
さざなみのように流れていく時よ泣け

涙が枯れる夜
使い魔のように輝く不幸が
わたしの影を舞う
行ったり来たりする性癖が
何者かに蹂躙される

それが世の中の有り様ならば
この命に果たして行き場はあるのだろうか

愛という束縛が犯していく自由を弾劾する

「あなたが何者かわからないのよ」と誰かが耳元で囁いた

それは勾玉にような形のもの?
それは夕暮れのはし切れ?

囚われず命が横臥する
それが現実?

本物かまがい物かなんて誰が決める
あなたじゃないという答えが心の底に待っている

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