小鳥

文字数 213文字


籠の中に小鳥が一羽おりました

鳴き方もすっかり忘れて 住んでいる
昔は 美しく 気高い声で歌っていたんだ
君は 白い木の上に とまっていたのかい?
かつては緑と青の景色の中に 溶けていたのかい?

君はそこから出たいかい?

小鳥は黙っている 木の上に ジッとしているだけ
さあ さあ 引き戸をあげてやろう

小鳥はどうしたか?どうしただろうか?
僕はすぐに部屋を出たからわからない
背中の方で 羽の音がしたかもしれない
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