黄昏の先についていく魂の姿を哀れみ給え

文字数 192文字

岩清水が流れてくるように下降する魂が
躾けられた彼方の亡霊が
しがみつくような感覚で
水滴を避けた瞬間に
貴方は何を思うだろう

思考する頭脳が
張り付く深い闇の影に
貴方は何を思うだろう

ゆっくりと逃げていく希望が
鎖で鎧を締め付けるように
肉体に苦しみを与え
それでもなおもまだ生命を痛めつける

わたしは苦い薬を今日も飲む

事実は滑稽で何もかも
過去に追いやってはくれない
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