古い景色

文字数 224文字

 狭い箱の中 古い箱の中 
一つだけおもちゃが眠っていた

私はそれを知らなかった

どこにあろうがどうでもよかった

でもそれを貴方は引っ張り出して

私の鼻先に突き出した

貴方は笑顔した

その時の貴方の顔を一生忘れない

いつの日か恋が愛に変わる時

貴方のことを変わらず愛せるだろうか?

いつまでも思えるだろうか?

おもちゃが永遠に存在するなんて思えるだろうか?

誰が証明してくれるのだろうか?

私は肩を震わす

あの時貴方が見つけてくれた真実

その心は色褪せる時がやってくるのだろうか

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