牢獄と共に生きる意味なんてあるのだろうか

文字数 240文字

冷たい冷たい冷たい
冷たい大地に顔を埋める

反射する熱波が私の体を焦がし
ジリジリ焼いていく

このまま死ねばいい

この砂漠の地底にはいくつもの屍が埋まっているに違いない
屍は共に行こうと囁く

身が引きちぎられる野生動物に
餌になっていく身体があるんだ

愛という名の牢獄が支配する世界で
貴方は生きることの意味を探している

明日のための口笛は
一体どこに捨てたのだろう

全ての物語が私を退廃させて
指先や足先なんかを凍らせる

指先が
痙攣する

小刻みに

再び明日がやってくるのなら
明日は私の牢獄なのだ
鍵の無い
牢獄なのだ



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