君への憧れが飽和する夜に

文字数 157文字

そこには混濁した意識があって
月夜に照らされている蝶が眠っている
記憶を辿るなら君の背中にも確か羽がついていた

金や銀の(さなぎ)のような模様がついていて
漆黒の地色が夜に揺れていた

微かに揺れる音がする
見つめることが不遜な気がして
勇気なんてものじゃ足りなくて
それでも
この手のひらに
いつか(とら)えたい
ベールの向こうに見える何かを捉えたい
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み