カケラのような愛

文字数 182文字

貴方がわたしを愛していないことくらい
わかっていました

その愛の形は(ひず)んでいて
取り止めのない会話のような
まるで雫でした

これからも
明日からも
あの日を過去を思い出して
それが原型になって
わたしたちを救い出す

それは夢なのでしょうか

カケラのような愛が
僅かに残っている記憶が
わたしを支えています

カケラのような何かが
追い求めても追い求めても蜻蛉のように
届かない世界を
作っているのです
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み