『山登りはじめました』

文字数 902文字

『山登りはじめました』 / 鈴木ともこ

まったくの運動音痴で、登山なんて『なんでわざわざ辛い思いして登んなきゃいけないの?』なんてずっと思っていた、山登りから一番遠いところにいたという筆者が、ひょんなことからハイキング気分で高尾山に登り、とうとう富士山に登り立派な山ガールに変身するまでが1巻、そして、山ガールから登山家にレベルアップして屋久島に挑戦し、とうとう槍ヶ岳に登ってしまうまで(2巻)の成長記録マンガ、と言ってしまっていいかな?


体育会系でもないかぎり特別な運動なんてしたことない女子はすごく多いとおもうのです。

で、もちろんアウトドアなんて興味ないしー。っていう子。わたしのまわりにも沢山います。

そんなインドア派の子がころっと(?)アウトドアに転向してしまうのは、やっぱり良さを「知らないから」なんですよね。この本もその「知らない」状態から、良さを「知って」しまって、山にハマっちゃう過程がほんとに良く書かれています。まさに体験談。きれいな景色にきれいな空気、そして(これ大事w)美味しい食べ物、女子視点での山の素晴らしさがページどころかコマの端々からほとばしっていますw


で、もちろん、山のよさってこれだけじゃなく、言葉でも絵でも語り尽くせない。

行ってみないと分からない。行ってみて自分でも体験してみたい! そんな気にさせてくれる素敵なコミックエッセイでした。


山登り用グッズや装備(ウェア)図解、女子向けアイテム紹介等も充実していて、初心者向け資料としても価値高しです。(男性にもオススメ!)ただ1巻の最後に心構えマンガも乗っているので、いきなり山へ向かう前にそこはじゅうじゅう読んでおいてほしいですねw

※『間違ってもこの本一冊だけ持って山に行かないで!』って書いてありますw

(おまけのひとこと)

山ガールってもしかしてもう死語?? けっこう流行ってますよねー。こちらは 遊歩大全系とちがってひたすらライトなかるーいアクティビティな本です。でも、山は低山でも危険ありますからね、参考にはなりますけれど、この本だけもってはいかないようにおねがいします><

Original Post:2015/08/14


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登場人物紹介

神楽坂らせん

読書の合間に本を読み、たまにご飯してお茶して、気が付けば寝ている人です。一度おやすみしてしまうと、たいていお昼ぐらいまで起きてきません。

愛読書は『バーナード嬢曰く。』

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