『うつヌケ』&『ペンと箸』

文字数 718文字

『うつヌケ』&『ペンと箸』/ 田中 圭一

マンガの神をも恐れぬ絵柄そのまま罰当たりお下劣本、その名も『神罰』で有名な田中圭一さんが、立て続けに出した「きれいな田中圭一」の本。

絵柄は以前の通り、神々ご本人!?ってぐらいの「そのまま」っぷりです。でも、今回の2冊はまったくもって正常というか「いい話」なのでびっくり。(『神罰1.1』の帯の「訴えます!by手塚るみ子」が効いたのでしょうか?w)


『ペンと箸』 は田中圭一の超絶模写テクを存分につかった本。いろんな大御所漫画家さんのご子息様やお嬢様に、漫画家さんとの食事の思い出を中心に大作家の好物や生き方を描いた漫画レポート。これがけっこうぐっとくる良い話が多くてうるっときます。(こんな田中圭一は嘘だ!(違う))


そして『うつヌケ』は、田中圭一さんの経験をもとに描かれた良書。長い間「うつ」を患っていて、もう死んでしまおうとも思っていた氏が、どうにかこうにか「うつ」を脱して生きていこうと考え直すドキュメンタリー。他にも「うつヌケ」に成功した多くの方のエピソードも入っていて、今まさにうつの人も、そのケがありそうな人も、ぜんぜんうつじゃない人にもおすすめできる本でした。(うつじゃないもんね!って人も、うつの気持ちを知っておくのは大事なことだとおもいますですよー)

(おまけのひとこと)

先日、この『ペンと箸』にでてきた吉祥寺のおしゃれカフェいってきたんですよー。めっちゃ素敵な店内に本棚があって、おしゃれな洋書や外国の地図にならんで、『さるマン』と『ペンと箸』おいてありました。ちょっとシュールw

もちろんコーヒーはとってもおいしゅうございましたよん♪

Original Post:2017/02/06


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登場人物紹介

神楽坂らせん

読書の合間に本を読み、たまにご飯してお茶して、気が付けば寝ている人です。一度おやすみしてしまうと、たいていお昼ぐらいまで起きてきません。

愛読書は『バーナード嬢曰く。』

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