『からくさ図書館来客簿』

文字数 761文字

『からくさ図書館来客簿』

~冥官・小野篁と優しい道なしたち~

著者/仲町六絵

京都の一角に佇む、まるで喫茶店のような小さくとも洒落た造りの私設図書館。

利用者は一杯の珈琲か紅茶を注文して席を取り、図書館所有の本を紐解く……。

謎めいた若い館長と、助手の美少女が来館者の抱える悩みを解決していく。


なぁんてちょーワタシ好みの設定(笑)


で、ですよ、でもって、その図書館のイケメン館長の真の姿は平安朝時代に朝廷に仕えた役人(でありながら夜は冥界に赴き閻魔大王に仕えた冥官という二足のわらじ)をしていた小野篁(おののたかむら)その人で、1200年経った今でも冥官として京都で天界に行けずさまよってる魂を冥界に連れて行くという仕事をしているというすごい人物設定w

そして、アシスタントの美少女・時子を様付けで呼び、冷たくあしらわれるのをなぜか喜んでいる、と。


うわ、やばいです、大好物すぎますw

これでお話がつまらなかったらめっちゃ興ざめなんですが、読んでみてもやっぱり面白くてとまりません。

時子様のツンデレっぷりも可愛いし、篁と時子の関係性もいいかんじで一気に読んじゃいました。


著者は歴史物に定評のある方みたいで、(みやび)な言葉遣いやキャラの背景とかも上手く書き込まれていて、でもって各エピソードが時にほろ苦く、時にウルっとくる。これはヤバイなあ。大好きだわーw


ひさしぶりに(当時は4巻まで出ていました)まとめてポチったラノベでしたん。

ピンポイントでワタシの好みを狙いすまして打ち込まれたような気がしてアレですが、私と好みが似てる方にはちょーオススメですw

(おまけのひとこと)

とゆーわけで、仲町六絵さんは未読だったのですが、一発でファンになりましたねー。

読みやすいのに綺麗な文章がほんと素敵です☆

Original Post:2016/04/23
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登場人物紹介

神楽坂らせん

読書の合間に本を読み、たまにご飯してお茶して、気が付けば寝ている人です。一度おやすみしてしまうと、たいていお昼ぐらいまで起きてきません。

愛読書は『バーナード嬢曰く。』

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