『からくさ図書館来客簿 第五集』

文字数 676文字

『からくさ図書館来客簿 第五集』

~冥官・小野篁と剣鳴る秋~

著者/仲町六絵

やっと涼しくなってきたので、積ん読の封印を解いて

秋の京都が舞台の『からくさ図書館来客簿 第五集』です♪


今回は明治の女流日本画家、上村松園さんの美人画のお話、伝統の刀鍛冶のお話、そして、八瀬の赦免地踊りのお話。と、悠久の古都にまつわるお話が3点つづきます。

たまに出てくる詩歌もそうですけど、文章で情景や心情を語るのがこの方、とてもうまいんですよね。美人画についての説明のところなんかとくに。今回は上村松園さんの美人画がでてくるんですけど、画筆の艶やかさ、妖しさが文を読むことで綺麗にイメージできて、ネットで検索すればどんな画だかすぐわかるんですがあえて読み終わるまで検索せずに、読み終わってから「ふはぁ~、こんな絵だったのねー、すてきー☆」とふにゃふにゃしていたりしますw

お祭りの踊りや刀についてももちろん同様。

歴史を実際に見てきたキャラが登場するので、適当なこと書けないでしょうし、けっこう大変なんじゃないかなあ。なんて、人ごとならがらおもっちゃったりもw


そして、時子が篁の図書館に来てからそろそろ1年、いろいろ吸収して、だんだん成長しています。二人の関係もみどころですが、今回、時子に現れたある兆しとはいったい?


また次も気になっちゃいますね~☆

(おまけのひとこと)

とゆーわけで、季節に合わせて読んでいた本です。

レビューと言いつつ感想文になってる気もしますが、からくさ図書館シリーズも次で最終巻。もうちょっとだけお付き合いください♪

Original Post:2016/09/22


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登場人物紹介

神楽坂らせん

読書の合間に本を読み、たまにご飯してお茶して、気が付けば寝ている人です。一度おやすみしてしまうと、たいていお昼ぐらいまで起きてきません。

愛読書は『バーナード嬢曰く。』

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