『ゾンビの哲学に救われた僕は、クソッタレな世界をもう一度、生きることにした』
文字数 840文字
/さくら 剛
※(トークメーカーでは章タイトルが40文字までという仕様なので、目次のタイトルは若干縮められています。本来はカッコ込みで↑のタイトルとなります)
ものすごく流行狙いのラノベっぽいタイトルだけれども哲学書です。(まったく人の事は言えませんがw)
ちょっととんがった本が多く置かれているブックカフェの本談に並んでいて、どれどれと読んでみたらこれがまた面白い。哲学というとなにかと難解なイメージなわけですが、タイトルが表しているとおりラノベ的に大変読みやすくて、哲学入門に最適かも?
何しろ先生がゾンビですからね。最近よく聞く暴走トロッコが5人と1人どっちをひき殺すのが正しいのか。なんて問題もゾンビ先生が即答。5人殺した方が(ゾンビの)ご飯がたくさん増えて嬉しいから正義! なんていう話から始まって、時事ネタやゲームネタも随所にいれて楽しく読めるようになってます。ここまでくだらない(褒め言葉)哲学書初めてかも?w
気楽に読めて、それでいて人生が楽になるような良い本でした。
個人的には、「哲学書は人生というゲームの攻略本なのじゃ」って言葉で、いい事言うわー。さすがはゾンビ先生(?)と思いましたです、はい。
そうそう、哲学界には『哲学的ゾンビ』という思考実験があります。「見た目は人間そっくりなのだけれど、意識(クオリア)を持っていない人間」を、仮にそう呼んだわけなのですが、この本のゾンビ先生はその哲学的ゾンビじゃなくて、ゾンビな哲学者さんで、約3000年前から、数々の哲学者と哲学討論をしながら生き(死に)つづけているお方なのだそうですw