『灰と幻想のグリムガル』level.11 あの時それぞれの道で夢を見た

文字数 701文字

『灰と幻想のグリムガル』level.11

 あの時それぞれの道で夢を見た /十文字青

突然ですが、本を読む、読書によるセラピー効果ってあるとおもうのですよ。

現実で辛いことがあって、とても一人じゃ立ち直れないなんて時、読んで元気になれる本ってありますよね。

べつにこの本が万人にセラピー効果があると思うわけではないのですが、個人的に辛いことがあった時に、ピンポイントで似たエピソードがあって、お話の中でもめちゃくちゃ辛いんですけど、その中で苦悩して苦闘している主人公たちにインサイドすることでその苦しみに共感して、また、開放され癒される。そんな感動がありました。


で、11巻。


いやあ。すごかったー。

著者の十文字さんにお疲れ様でしたーと言いたくなる巻ですねー。

けっこう、すごく、きつい。でも心震わせる、そんな展開です。

前回の10巻の終わりがアレでしたからねえ。

このまま最終回になるんじゃっておもいつつ、伏線ぜんぜん回収してないじゃん、これどうすんのよー? って心配していましたら、後書きによるとようやく第一部というか一山こえたというところのようです。


文章表現としては、伝統に縛られていない、いろいろ反則的な書き方もあるので、ラノベに慣れていないとびっくりしちゃって「そんなんあり?」っておもいますけど、それはそれで、こういった書き方でないと表現しにくい今風の感性が出ていて、私的にはほんとよかったです。あやうくカフェでえぐえぐ泣きそうでしたw


10巻までこのお話につきあっていて、アレを乗り越えた読者なら、必読でっすね!

(オマケの一言)

つ、つづき・・・はやくっ!!><

Original Post:2017/10/15
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登場人物紹介

神楽坂らせん

読書の合間に本を読み、たまにご飯してお茶して、気が付けば寝ている人です。一度おやすみしてしまうと、たいていお昼ぐらいまで起きてきません。

愛読書は『バーナード嬢曰く。』

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