『美しい日本語の辞典』

文字数 882文字

『美しい日本語の辞典』/小学館辞典編集部 (編集)

最近古い日本のお話を読む機会が増えて、古き良き素敵な言葉遣いが多くてほわわわ〜って(←意味不明な現代的表現w)していることが多かったのです。

イメージや感覚でしか掴んでいなかった美しい日本の言葉を、ちょっと調べて見ようと思って、こんな辞典を買ってきたのでした。


で、開いてみると、これ、単なる辞書ではなく、読み物としても充分なりたつ良本でした。

まず淡く渋い色彩のカラー印刷で「日本の色」。色見本それぞれに和名での呼び名が示されていて、時代劇もので見かける苅安色(かりやすいろ)の着物、なんてのが、ああ、こんなに明るい色だったのね、ってビジュアルでわかる仕掛け。

それから、本文のメイン(?)である「後世に残したい日本語」コーナー、掲載されている言葉それぞれがとっても良いです。たしかに残していきたい言葉だなあ。ってのがたくさん。そんな言葉たちにそれぞれ詳しい説明と、実際の文学のなかで使用されている例なんかも乗っていて、すごく分かりやすいです。

わからない言葉を調べるだけじゃなく「ああ、こんな言葉あったなー」ってかんじで読み物としてちょっとづつ読み進んで自分の語彙を増やすのにとっても有効かもですね。


さらに、日本特有の四季や自然現象の名前が集められた「自然を友として」。

日本語にはこんなに美しい自然の表現があったんだあ。と、またやっぱりほわわわ〜っってしちゃいます。(こんなときにどんな言葉を使えばいいか、この本でよく調べないとだわ!w)

また、”えっちらおっちら”や”とんてんかんてん”のような「擬態語」。擬態語が豊富なのも日本語の特徴なんだそうです。それも、もちろんまとめて収められています。


私自身、ほわほわ〜ばっかりで語彙が少ないなあと(まさに今も!)痛感しきりですので、みりみりと読んで勉強していきたいとおもっています。美しい日本語つかえるようになりたいわ〜☆


文章を書く人は必携ですが、美しい日本語を知りたい読みたいって人にもとてもおすすめの辞典です。よいですよ~☆

Original Post:2015/05/31


ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

神楽坂らせん

読書の合間に本を読み、たまにご飯してお茶して、気が付けば寝ている人です。一度おやすみしてしまうと、たいていお昼ぐらいまで起きてきません。

愛読書は『バーナード嬢曰く。』

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色