第102話

文字数 2,713文字


源三郎江戸日記(弟三部)102

才蔵が傍に来て、襲った3人は城に入りましたと言うので、屋敷ではなく城に入ったという事は一門と言う事になるがと言うと、それ以上は入れませんので、身元はわかりませんと言う、
ので、光之様は国元に戻られているのかと聞くと、光之様と嫡男の綱之様も城にいるとの事ですと言うので、まさか綱之殿が辻斬りをしているのではないだろうなと聞くと、城下で辻、
切りが出たのは今回が初めてだそうですと言うので、

立花屋を探ってくれと言うと、承知と言って店を出て行ったのです、寿屋が目を覚ましたと言うので行くと、有難う御座いましたと言うので、相手に見覚えがあるのかと聞くと、ええと、
言うので、誰だと聞くと、綱之様の馬周り頭とその配下ですと言うので、何故そなたを襲うのだと聞くと、積荷は鉄砲だったのです、それを立花屋に言って、禁制品なので今後は荷は引、
受けないと申しましたら、

賠償は入らないので、他言しないように言われたので承知したのです、しかし、口封じに出たのでしょうと言うので、なぜ馬周り頭がからんでいるのじあと聞くと、綱之様の遊興の費用、
を立花屋が賂として渡しているのです、藩の鉄砲が古くなったので作り変えるとして、立花屋に横流しして対馬の商人に渡して、朝鮮へ密貿易しているのです、前々からおかしいと思っ、
ていましたので、

今回の積荷を調べましたら、鉄砲20丁が紛れ込ませてありました、米俵には弾と火薬が入っているものがあったのです、これを最後にしょうと思つていたのですが、嵐で積荷が流失した、
ので、丁度いい機会だと申し入れしたのですと言ったのです、なぜ綱之様は国元におられるのだと聞くと、江戸で騒ぎを起こされたそうで、お殿様が呼び寄せられたのだそうですと言う、
ので、

何をしたのだと聞くと、家臣と吉原に行き女郎と揉め事を起こし、手傷を負わせたのだそうです、示談に済ませたそうですが、お殿様はお怒りになり呼び寄せられたそうに御座いますと、
言ったのです、しかし密輸の事を光之様が知ればえらい事だなと言うと、それで襲ったのだと思います、このまま捨ておけば皆殺しになります、お殿様に直訴しますと言うので、わかっ、
た、わしは諸国巡察視の村上源三郎じあ、

内々に光之様に申し上げよう、そなたはゆつくり養生しろ、わしの手の者が護衛するので安心せいと言うと、まさか、黒田藩を改易につもりではと聞くので、それは大丈夫じあよ密輸を、
やめさせ、綱之様にはおとなしくして貰うようにしようと言うと、粗暴なお方と聞きます気をつけてくだされと言ったのです、飛猿が入って来て、城から20人あまりがこちらに押し出し、
て来ます、

ここを襲う物と思いますと言うので、山形達を呼んで来い、途中で待ち伏せするぞと言うと、ハイと言うと呼びを行ったのです、山形達が来て炸裂弾と弓を用意してありますと言うので、
よし行くぞと言うと、診療所を出て屋敷町に向かったのです、才蔵がもう直ぐやってきますと言うので、塀に隠れると、松明を持ち徒党を組んで来たので、徒党を組み誰を襲うのだと言、
うと、

お前は先程のと言うので、騒ぎを起こせば綱之様共々成敗しなければならぬがと言うと、お前は誰だと聞くので、諸国巡察視村上源三郎じあ、立花屋とつるみ朝鮮国に武器の密輸をして、
いる事は発覚しておると言うと、うぬ~、こうなれば死んで貰うしかない、者共かかれと言うので、ばかめと言って、山形放てと言うと5本の矢が飛んでいき、どか~ん、どか~んと5発、
の爆発音がして、

数人が吹き飛んだのです、それかかれと言うと全員が襲いかかり乱戦になったのですが、鎖、帷子を装着している源三郎達に切り下げられて、半分が転がったのです、後半分じあな、まだ、
手向かいするかと言うと、くそ~と言うと、10人は逃げて行ったのです、武家屋敷から家人が出て来たので、諸国巡察視の村上源三郎じあ目付けに連絡してこの者共を捕縛しろ、怪我して、
いるものは手当てしてやれと言うと、

ハイと言って目付けを呼びに行き、目付けが来たので引き渡して、光之様の処に案内しろと言うと、城に案内したので、みんなは別室に待たせて、御座所に行き光之に事情を話すと、愕い、
て、綱之と馬周り頭を呼んだのです、光之が綱之何と言う事をするのじあ、そなたは黒田藩を潰す気か、係わったものは謹慎を申し付ける、沙汰あるまでおとなしくしていろと言って、
目付けの代田はいるかと聞くと、

ここに控えていますと言うので、綱之は光臨寺に押し込めておけ、だれともあわせてはならぬ、ほかの者は屋敷に閉じ込めよ、町奉行は立花屋の蔵を改めて、立花屋を捕縛しろと命令する、
と承知しましたと、目付けと奉行が出て行ったのです、源三郎済まぬ、何とか穏便に頼む、騒動に係わりあったものは厳罰に処すると言うので、厳罰にしては外にもれます、内々に処置な、
されませ、

私は何も見なかった事にしますと言うと、ありがたい、綱之の粗暴は治らないと見える、いたしかたない、廃嫡して次男綱政を嫡子とするしかないじあろうと言うので、それは光之様が、
決められる事です、禁制品の商いは許してはいけませぬ、隠密に知れれば間違いなく改易になりますと言うと、わかった、立花屋は厳しく処断すると言うので、立花屋も蓄財の大半を、
没収して、

隠居させて、息子に後を継がせ不正はしないと起請文を入れさせて、商いは続けさせなされ、さすれば藩財政の建て直しも容易になるでしょうと言うと、なる程潰せは大勢の者が糧を失、
うと言う事じあな、わかった、そのようにしょうと言ったので、それではそれがしはこれにて失礼致しますと城を下がったのです、診療所に戻り、藩主に総てを話したので、そなた達が、
殺される事はないと言うと、

有難う御座りましたと言うので、早くキズを治すのだと言うと、診療所を出て居酒屋に入り祝杯を上げたのです、源蔵が長崎より戻ってきて、博多にもネズミがいたようじあな、立花屋、
と言えば藩の御用達で幅広く商っている、博多でも1、2を争う豪商じあと言うのでいくら蓄財しているのだと聞くと、恐らく20万両はくだらないだろうと言うので、藩はその金寸を没収、
するので、

財政も立て直せるじあろうというと、なる程うまい方法じあなと言うので、改めて杯を重ねたのです、朝鮮が武器を欲しがっているとのはどういうことじあと聞くと、李王朝の権威も衰、
えてきて、各地で反乱が起きているので、双方とも武器が必要なのだそうだ、シナも清が外国に狙われているので、李王朝の手助けは難しいのじあろう、ルソン、ジヤワは植民地になっ、
ているので、次はシナと言う事じあなと源蔵が言ったのです、

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み