第52話

文字数 2,907文字


源三郎江戸日記(弟三部)52

して喧嘩はどこでやったのじあと聞くと、近くの川原で御座いますと言うので、それに奉行が口を出したのか、それは谷田一家が、負けそうになったので、止めたのであろう、奉行は、
谷田一家から大枚の賂を貰うているのじあろうというと、わたしにはわかりませんと言うので、相手の用心棒はと聞くと、ハイ、5人で御座いますと言うので、そなたが怪我させた5人、
であろうと言うと、

ハイと言うので、いきなり小太刀を抜きえ~いと切りかかると、一瞬早く前に進み源三郎の懐に入り手を掴んで、何をなされますと言って手を放したので、心陰流無刀取りか見事じあ、
なあと言って小太刀を納めて、そなたの腕に適うものはそうはおるまい、諸国巡察視の権限により所払いを解く、ここは手下にまかせてわしと大津宿に行き決着をつけよそなたの島内、
の者は困っているであろうと言うと、

喧嘩を奨励なさるのかと言うので、喧嘩に名を借りた宿場掃除じあわしの手助けをせいと言うと、ご命令なら従いますると言うので、それではそなたの手下には障子紙を腹に巻き霧吹、
で水をかけて固まらせて、刀で切れないようにしろ、間接を覗いた手と足じあ、両肩には鉄片を綿で包み裏から縫いつけろ、戦支度をするのじあ、わし達は検分役じあ攻撃は総て峰を、
つかえ、

切ってはならぬというと、承知しましたと言うので、2時あれば乾くであろう、そこの居酒屋におるので、準備できたらしらせよ、馬は全員乗れるのかと聞くと、ハイと返事するので、
馬を用意しろと言うと店を出て、みんなで居酒屋に行ったのです、才蔵と飛猿は後ろのネズミの賂の証拠をつかんでくれと言うと、承知と言うと馬を飛ばしたのです、大津宿は中山道、
で一番の宿場で、

石川家7万石の城下町じあ、そんなところにもネズミはいるのじあなと言うと、山形がどこにもおりますよ、京都の町はもっといるのではないですかと言うので、盗人の隠居所がある位、
じあからのうと笑ったのです、2時経つと準備できましたと言うので、みなのもの、ついてまいれと言うと、馬に乗り大津宿に向かたのです、1時でついたので半蔵は喧嘩状を谷田一家、
に渡してこい、

他に仲間はと聞くと10人程が近隣に身を隠していますと言うので、呼び集めよ、その者は後ろに控えさせよ、先に川原で魚鱗の陣をはり待ち受けろと言うと、源三郎たちは川原の土手、
に陣取り馬を降りて座ったのです、半蔵が仲間を集めて20人で魚鱗の陣を張ると、谷田一家が現れて、所払いのくせに戻るとはと言うので、所払いは解かれた、いまから貴様を叩き潰、
すと言うと、

谷田一家30人が勢ぞろいして、その後ろに奉行達20人が陣どったので、それ行くぞと言って半蔵の後ろに陣取り、半蔵奉行と取り方は我々にまかせよと言うと、半蔵が真ん中をつつき、
り背後にまわれ、戦支度をしている者としてないものと組みになり叩き潰すのじあ、浪人はわしに任せろと言うと、それ行けという、槍の矛先のように中央に突撃したのです、源三郎、
が奉行達をけちらすぞと言うと、

7頭の馬が谷田一家の横を通り過ぎて奉行達に襲い掛かったのです、取り方は一目散に逃げ出して、奉行以下同心5人が残ったので取り囲むと、何者だ狼藉を働くと許さんぞと言うので、
うるさい、しれものめ、かかれと言うと、馬を降りて一斉に切りかかり、そこに転がしたのです、半蔵達は中央を突破して、後ろから二手に分かれて乱戦になったのです、半蔵は浪人、
に襲いかかり、

5人を叩き潰したのです、谷田一家の25人は逃げ惑い、次々と打ち据えられて転がされたのです、源三郎の元に馬がかけより飛猿が書付ですと渡したのです、わしは諸国巡察視の村上、
源三郎である、谷田一家から賂を貰い民を苦しめるとは言語道断である、成敗いたすと刀を振り上げて、一気に切り下げるとピシ~と音がして、腰帯が切れて、奉行は前に倒れたの、
です、

同心はそこに座り土下座するので、頭を上げよと言って、奉行にカツを入れると息を吹き返したので、これはなんじあと書きつけを見せると、申し訳ござりませぬと言うので、立つの、
だとみんなを立たせて、半蔵の所に行くと、谷田一家の寅吉が座り込んでいます、半蔵首の皮を残して首をはねよといいたいところじあが、首の皮のみきり後は残せと言うと、ハッと、
言って、

寅吉覚悟せよと首に刀を、当てて一気に振り下ろすと、空気を切り裂く音がして、首の皮の場所でピタッと止めたのです、首筋の皮が切れて血が滲んだので、寅吉は前に倒れたのです、
半蔵がカッを入れると息を吹き返したので、死ぬ思いをしたであろう、町衆を泣かせて貯めた金寸はいくらあると言う、ヘイ、3千500両ですと言うので、それは没収すると言って、
奉行はと聞くと2千3百両に御座いますと言うので、

それも没収する、半蔵荷車を用意して動けない者を運べと言うと、みんな歩けるようにしてありますと言うので、寅吉より蔵の鍵を預かり、ここに3千500両もってまいれと言うと、鍵、
を預かり傍を離れたのです、同心に2千300両もここにもってくるのじあと言うと、傍を離れたのです、さて奉行、これを国家老に言えば間違いなく、そなたは打ち首大津藩は減封じあ、
なと言うと、

なにとぞ寛大なご処置をと言うので、ならば半蔵の追放を解き、寅吉を追放するかと言う、おうせの通りにと言うので、さらに、町の治安の為に半蔵に十手を預けると言って、同心の、
十手を取り上げて、半蔵に渡し、これは諸国巡察視の配下として預けるのじあ、奉行といえど手出しはならんと言うと、奉行が承知仕りましたと言ったのです、金寸を持ってきたので、
寅吉に300両を下げ渡してやる、

これを持ち子分をつれて大津宿をでろ、家財一切は没収する、大津宿には立ち入るな直ぐに出て行くのじあと言うと、ハイ、と言うと子分を連れて出て行ったのです、そこにいる浪人、
には1人40両づつ下げ渡してやる、用心棒はやっても良いが悪人の用心棒は遠慮せいと言って、ひとりづつ渡すと、かたじけないと言って受け取り、宿場を出て行ったのです、

奉行には300両は下げ渡してやる、奉行所の慰労の為に使うが良い、十手も新しい者を下げ渡せと言うと、ハイ、おうせのとおりに致しますというので、わしが賂の書付をもっておる事、
を忘れるな、これを幕府の老中に渡せば大津藩はお咎めを受ける事になると言って、それでは今後は不正を行わない事じあ、そこの同心達も肝に命じよと言うと、奉行以下肝に銘じます、
と言ったのです、

帰って役目に励めと言うと、失礼仕りましたと帰っていったのです、さて半蔵この金をもって城下に行くぞと言うと、荷車に載せて、子分共々城下に行ったのです、谷田一家の看板を下、
ろし山中一家の看板にして、寅吉がやっていた物を総て引き継ぐのじあ、この金寸5000両はそなたに下げ渡す、寅吉が迷惑かけた者には保障しろ、女郎屋は草津も続けよ、ここの女郎も、
借金なしとして草津と同じ扱いにするのじあ、

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