第94話

文字数 2,725文字


源三郎江戸日記(弟三部)94

奉行にお前も、賂をもろろうているのじあろうと言うとと、ハイ、と言うので、いか程じあと聞くと、時助からは貰ろうていませんが、町で商いをしている商人から毎月50両程ですと、
言うので、何に使っているのじあと言うと、金銀山奉行所の賄いに使こうています、申し訳ありませぬと言うので、それなら良いのじあ、冥加金は町奉行が取り立てているのじあろう、
と言うと、

そうですがと言うので、才蔵大手の商人はと聞くと、佐渡屋で本業は廻船問屋ですが、両替商、金貸し、料理屋、飛脚問屋をやっているそうです、時助の女郎屋に金を返せなくなった、
者の女房や娘を方にとり売っているそうですというので、それでは、不正に貯めた金を没収するとしょうと言うと、馬に乗り町まで行き馬を頼んで、山形達はごろつきを痛めつけてや、
れ、

お玉とお鶴はわしと賭場荒らしをするぞと言うと、お鶴が賭場荒らしとはなんですかと聞くので、悪人から金を巻き上げるのですよと言うと、面白そうですねと言うので、小太刀の腕、
が役に立ちますぞと言うと、ハイと笑ったのです、才蔵が私は佐渡屋から賂の書付を手にいれます、飛猿は博打場にいますと言うので、よし行くぞと言って才蔵に案内させると、あの、
寺ですと言って、才蔵は傍を離れたのです、

寺に入ると見張りが何か用ですかと聞くので、懐から50両を出して、博打場に案内しろと言うと、ヘイ、と言って案内するので、50両を木札に代えて、2人に10両分ずつ渡して席に座、
ると、飛猿はいません、準備万端だなと言うと、いきなり半に20両掛けると、二人も10両づつ掛けたのです、壷を開けると半です、つづけて半に40両かけると二人も20両づつ掛けた、
のです、

次も半でたちまち80両に2人も80両になったのです、次にみんなで、160両を半に掛けると、男がそれでは場が立ちませんと言うので、胴元が受ければよいではないかと言うと、ヘイ、
指しでよろしいですかと言うので、いいぞと言ってみんなの160両分の木札をだすと、松吉といいやす、あっしがお相手しますと、160両の小判を出したので、壷振りが振り、どうぞ、
と言うので、

旦那からどうぞと言うので、ならば半だと言うと、松吉が丁と言うので、壷を開けると半です、驚いた顔をするので、これで320両じあ木札を金に替えろと言うと、もう一勝負と言う、
ので320両あるのかと言うと、ヘイと言って銭箱から持ってきたので、よし、と言うと、壷が振られたので、お前からでいいぞと言うと、半と言うので丁と言うと、壷を開けると丁で、
す、

驚いて、くそ~、イカサマをやりやがったなと言うので、子分が立ち上がり匕首を抜いたので、お玉、お鶴懲らしめてやれし言うと、二人が小太刀を抜ききりかかると5人が転がったの、
です、盆をひっくり返すと畳みに丸い穴が開いており、男が倒れています、イカサマはお前の方だろうと言って、用心棒はいないのかと言うと、二人の浪人が刀を抜いたので、お玉が、
右左を切り下げると

ぐわ~と言って刀落として手から血が流れてのです、さらに峰で肩を撃つと、カギ~と音がして転がったのです、さて、松吉の首に刀を突きつけて、有り金全部持ってこいと言うと持、
って来たので、他の客に、元金を持ってかえるのだと言って、代えてやると、残りが650両あります、風呂敷包みに包ませて、頭の処に案内しろと言って、女郎屋に案内させたのです、

子分が知らせたらしく途中で10人が待ち伏せしているので、何か用かと聞くと、賭場荒らしをこのまま返すわけには行かんと言うので、お前の金を貰いに行くところだ、手間が省けて、
丁度良いと言って、三人で襲いかかり転がすと、おのれと時助が刀を抜いたので、武士が落ちるところまで落ちたな引導を渡してやろうと、刀を正眼に構えて間合いを取るので、その、
まま進むと、

え~いと振り下ろしたので顔を背けると刀は源三郎の左肩にガキンと音がして止ったので、脇差を抜き腹に突き刺すとぐわ~と言って刀を落としたので、足で蹴飛ばすとひっくりかえり、
脇差が抜けて、血が流れたのです、そのままして置けば出血多量で死ぬぞ、浅く刺しておいたから、止血すれば助かるがと言うと、殺せというので、いやだな、苦しみながら死ぬのだと、
言うと、

脇差を抜いて首に当てて一気に引き抜くと、血が吹き出て絶命したのです、やはり最後は武士であったかと言うと、子分達に遺体を寺に運び供養してもらえ、それが済んだら女郎屋に来、
い言うと、遺体を寺に運んでいったのです、松吉女郎屋に案内しろと言うと、命だけはお助けくだせえと言うので、言う事を聞けば助けんでもないと言って、女郎屋に行き、蔵を開けて、
金を運びださせると、

3千両に銭箱に830両あります、才蔵が奉行とその他の者への賂の書付ですと渡すので受取り、女を集めろと言って集めさせると30人います、時助は死んだ、今から借金はなしにしてやる、
一番古いのはと聞くと、ハイ、雅と言いますというので、お前がこの店を引き継ぐのだ、女郎とは折半にしろ、着物は支給せよ、飯代は女郎持ちじあ、病気になれば医者にみせて治療代、
は店がもて、

みんなには慰労金として30両払ってやる、ここを出て行きたければ、かつてにするが良いと言って30両づつ渡すとみんなが大喜びしたので、お雅には1000両を下げ渡そう、これで女郎屋、
を切り盛りしろと言うと、本当ですかと言うので本当じあ、これからは女郎を泣かせるなと言うと、言いつけは守りますと言うので、松吉、博打場はお前にまかせる金輪際イカサマはや、
るなと言うと、ヘイ、絶対にやりませんと言うので、

お前にも1000両を下げ渡してやる、博打場の運営資金じあと言って、子分はそのまま使っても良いが、悪さはさせるなと言うと、ハイ、けっしてさせませんと言ったのです、後の1500、
両は没収する、誰か町奉行、佐渡屋、名主を呼んで来い、わしは諸国巡察視の村上源三郎じあ、上様直々のお役目であると朱印状を見せると、ハハハッと頭を下げるので、面を上げよと、
言ったのです、

奉行、佐渡屋、名主が来たので、町奉行不正の数々は露見しておると、賂の書付を見せて、直ちに切腹もせい、わしが介錯してやるというと、申し訳ござりませぬ、なにとぞお許しくだ、
さいと言うので、いくら溜め込んだのじあと言うと3000両に御座いますと言うので、そこの同心に総て持ってこらせよ、命だけは助けてやろうと言うと、ハイ、と言って蔵の鍵を渡し、
同心に取りにいかせたのです、

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み