第23話

文字数 2,772文字


源三郎江戸日記(弟三部)23

斬首はまぬがれぬ、明日は文三の味方をするが良い、とつとと帰って相談する事じあ、こやつを叩き出せと言うと、山形達が引き立てて陣屋から追い出したのです、くそ~と言うとその、
まま、上州屋に行き総て村上にばれておる、こうなれば明日は奴らを始末するしかない、文三を呼べというと、文三が来て喧嘩状が来ましたというので、何人集められるのじあと聞くと、
ヘイ用心棒を入れて、

35人ですと言うので、わしの配下10人を入れて総勢45人じあと言うと、相手は時三郎一家10人ですと言うので、奴が助太刀しても17人じあ、負けるはずは無い、生きて返してはならんと、
言うと、ヘイ、承知しましたと部屋を出て行ったのです、お奉行相手は諸国巡察視ですよ大丈夫ですかと聞くので、行方しれずにすれば良いわ、このままでは、おまえも打ち首になるの、
じあぞと言うと、

ハイ、金はいくらでも出します、何とかやっつけて下さいと言うので、まかしておけと店を出て行ったのです、源三郎が相手は何人じあと飛猿に聞くと、文三一味が浪人入れて35名です、
奉行の手の者は10人いますと言うので、総勢45名かよし明日は騎馬で叩き潰すぞ、お玉はお華を助けてくれ、わしたちはまず鉄砲で連続射撃して浪人を粉砕する、次は騎馬で役人を叩き、
潰すぞ、

お玉はお華に采配させてくれ、ままずは文三のいる場所に、突撃させてくれと言うと、まかしてください、本当の戦ですねと言うと、山形達がたたき潰してやりましょうと言ったのです、
まずは前祝い酒と行こうというと、杯を重ねたのです、翌日6つに川原に行くと、文三達20人は真ん中に位置して両脇に浪人がいます、その後ろに奉行以下10人が陣取っています、お華、
は、

真向かいに陣取り、槍の矛先のように陣を構えたのです、源三郎が両脇の浪人を連続射撃で肩を打ち抜いてやれ、その後鉄砲はそこに置き相手の脇を駆け抜けて後ろの奉行達に突撃して、
粉砕する、鉄砲を構えろ放てと言うと、すど~ん、すど~んと五発の音がして、浪人5人がぐわ~と言って倒れ、さにら5発の音がして5名が倒れて、10人が肩を打ちぬかれて転がったの、
です、

奉行はなんだ鉄砲をもっているのかと驚くと、手下が一目散に後ろに、逃げだ出したのです、いくぞと源三郎が言うと文三達の傍を通り抜けて、奉行達を取り囲み切り下げるとぐわ~と、
言って留まった5人が転がったのです、一方お玉は今じあと声をかけると、お華がそれいけと指揮棒を振ると10人が、一斉に文三めがけて突撃して真ん中が空くと後ろに回りこみ乱戦が、
始まったのです、

華の配下は、戦支度しているので切れず文三の、手下は次々と切られて転がったのです、源三郎は馬から下りてばかめこれで本当の斬首だなと言うと、そこの同心お前も同罪じあと言う、
と、奉行の命令でやむなく歯向かったので御座いますと言うので、言い訳無用じあ見ておけと言うと、奉行の首筋に刃を向けて、覚悟せよと言うと、え~いと刀を振り下ろすと耳元で、
ヒシ~と風をきる音がして前に倒れたのです、

刀は耳元をかすめて肩口でピタリと止まったのです、同心に名前はと聞くと須坂一郎と、言いますと言うので、奉行にカツを入れると息を吹き返し、キョトンとしています、首は落ち、
ておらんと言うと、立てと言って、文三の処へ連れて行くと、文三は肩をしたたか打たれたみたいで、うめいていたのです、小頭、荷車を用意して立てない者を医者に運ぶのだと言う、
とヘイと言って傍を離れたのです、

奉行今回は特別にめこぼししてやる奉行所に戻り貯めた賂を総て陣屋にもってこい、文三もじあ、逃げれば追跡してその首貰うぞと言うと、立ち上がり傍を離れたのです、動ける者は、
医者に行くのだと言うと、よろゆろと立ち上がり傍を離れたのです、小頭が荷車を持ってきたので動けない者はそれに載せて医者に運び込んだのです、浪人達に肩を打ちぬいただけだ、
命には別状ない治療が住んだらここを立ち去るのじあと言ったのです、

本陣に戻り、飛猿に常陸屋と名主を、呼びに行かせたのです、奉行が5300両に御座いますと差し出し、文三が3600両ですともって来たので、これは没収する、須坂、上州屋を捕縛して、
金蔵の金を総て、持って来いと言うと、ハイと言って取りに行ったのです、やがて上州屋を引っ立てて来て、蔵に6000両が、入っていましたと差し出すので、これも没収すると言って、

文三本来なら打ち首じあがすなおに金を差し出したので許してやる、ここの600両を持ち手下と日光を出るのじあ、ここに戻ってはならぬ、女郎屋は没収する早くいかんとその首叩き、
落とすぞと言うと、ヘイと言うと歩けるものをつれて日光を出て行ったのです、上州屋は本来取り潰すところじあがそれでは奉公人が糧を失うので特別に目こぼししてやる、ここに、
ある1000両は下げ渡す、

持って帰り今後は不正はせぬ事じあと言うと、有難う御座ります、今後は真面目に家業に精を出しますと言って、帰っていったのです、常陸屋そなたにこの中から、8千両を下げ渡す、
神社仏閣の補修を急ぎやってくれと言うと、ハイ、早急に大工総出でやりますと言ったのです、お華そなたには3千両を下げ渡す、女郎屋は時三郎に任す、女郎で家に帰りたい者が、
いれば、

金寸を渡して返すのじあ、又女郎の借金は無しといたせと言って、博打場は続けよ但しイカサマはやるなと言うと、ハイ、お父っさんに言うてやって貰いますと言ったのです、名主に、
は1300両を下げ渡す、文三が迷惑をかけた者に分配せよ、余ればこの町の為に使うが良いと言って、奉行には1000両を下げ渡す善政の為に使うのじあ、こんど不正を働いたら江戸に、
召喚して切腹じあぞと言うと、

有難う御座ります今後は公平な入れ札にして、滞りなく神社仏閣の補修は行いますといったのです、商人からの寄進は受取ってもよいが、便宜をはかったはならん、又寄進された者は、
そなた独り占めにしてはならぬ、みんなの慰労の為に使うのじあと言うと、必ずそうしますと言うので、それでは引き上げてよいぞ、今回怪我したものには保障しろよと言いつけたの、
です、

さて総てが終わったなと言って、みなご苦労であった、お華お父っさんの具合はと聞くと、皆朝目を覚ましました熱は下がりました有難う御座いますと言うので、そなたの軍配は見事、
であった、悪者がいたら懲らしめよと言うと、ハイ、喧嘩のコツを教わりました、今度からは負けませぬといったのです、かえってお父っさんに戦の模様を聞かせるのじあ、小頭後は、
頼むぞと言うと、ヘイ負かしてくだせいと言うと陣屋を出て行ったのです、

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