第83話

文字数 2,929文字


源三郎江戸日記(弟三部)83
 
翌日明石藩の藩士は50名づつ千石船にのり、中間と荷物は陸路をいかせる事にしたのです、飛猿と才蔵は二番目の船に時田と直道が乗り込むのを確認すると、沖に泊まっていた玄海屋、
の千石船に乗り込み一路三島沖に向かったのです、それより一時送れて明石藩一向は三島を出航して一路大阪に向かったのです、飛猿は源三郎達の船三隻と合流して、乗り移り二番目、
の船に時田と直道が乗った事を伝えると、

それではいくぞと帆を張り風上に向かって進んで行くと、前から明石藩の船が4隻進んできます、一旦後ろに通りすぎると、4隻は反転して追いつき横を250間を併走すると船頭が不審、
な船が併走していますというので、時田が何者だと言って直道と甲板に出ると、甲板に武士が6人と大勢の船子が並んでいます、時田が村上ですと言って鉄砲隊前へと言うと10人が、
甲板で鉄砲の用意をしたのです、

鉄砲頭が250間はあります玉は届きませんと言うので、よし、このまま気をつけて走れと言うと、源三郎が連続射撃で討ち取れと言うと、5人が鉄砲の狙いをつけたので、放てと言うと、
ずど~ん、ずど~んと5発の銃声が聞こえて鉄砲も持った10人の内5人が肩を打ちぬかれ転がったので、何なぜここまで球が届くのだ、速く打てというので放てと言うとずど~ん、ずど、
~と音がしましたが、

玉は届きません、続いて5発の音がして残りの5人も肩を打ち抜かれ、その後も連続に射撃されてあっと言うまに20人が甲板に転がったので、時田があぶない殿は船倉へと言うと直道は、
慌てて船倉に下りたのです、源三郎が一斉攻撃だと赤い旗をふると、船が近づき150間に来ると火矢が飛んできて帆に刺さり帆が燃え出して、暫くすると4隻は停止したのです、続けて、
炸裂弾が飛んできて、

甲板に突き刺さりどか~ん、どか~んと音がして藩士が吹き飛ばされたのです、全員船倉に入り待ち構えるぞと言うと、助け起して船倉に隠れたので、船を横付けして乗り込み、眠り、
薬を入れた筒を船倉に3発投げ込むと、どか~んと音がして破裂して眠り薬を撒き散らしたのです、半時まてば全員眠るだろうと言って、半時待ち口に濡れてぬぐいを巻き船倉に下り、
て行くと、

みんながおり重なるようにして倒れています、キズの手当てをして、後ろ手に縛り上げろと言うとと、船子が治療してが縛り上げたのです、後の3隻の船から、白い旗が振られて全員、
捕縛したようなので、船を繋ぎ4隻を曳航して三島港に戻り、全員を小船に移して、岡に運び、代官に牢にいれるように言うと、荷車に載せて代官所に、運び縄を解き牢に収容したの、
です、後一時もすれば目が覚めるじあろうと言って、

みんなで勝どきを上げて、祝杯を上げると、山形達に全員江戸に戻るぞ、用事を済ましてくるまで待てと言うと、承知しましたと山形が言ったのです、船大工を呼び4隻の帆を張り替、
えて修理を頼のみ、修理代1000両を払うと、棟梁が喜んだのです、一時立つと目を覚ましたので、牢に入れていた直道と時田を引き出して、目がさめたかと言うと、時田が手前達は、
どうしたので御座るかと聞くので、

心配するな全員命に異状はない眠り薬で眠らせただけじあと言うと、全員で御座るかと聞くので、船倉等に隠れればひとたまりもないわあのまま船を燃やして皆殺しにして海のもくず、
にすればよかったが、おのおの、家族もいる事じあからなあと言うと、何と言う事だ200人からの藩士がいて手も足もでなかったのかと言うので、わしにさかろうても無駄だとわかっ、
たであろうと言って、

隠居願いなど書かなくてよろしい、直道は地獄に連れていってやろうと言うと、直道がそなに所があるものかと言うので、時田にお主達は3日間牢に入ってもらう、3日たてば解放して、
やろう船に乗り大阪に行くが良いと言うと、直道様はと聞くので3日地獄の苦しみを味わってもらう、すでに明石藩の藩主は越前松平公の次男直光殿がなられる事になっている、

隠居願い等、不要じあというと、上様も認められたのですかと時田が言うので、そうじあよ、そなた達重役の連盟で嘆願書を書くのだと言うと、ハハッ国元に戻りましたら必ず説得し、
てお目付けに差出ますと言うと、直道がわしが1000石取りにしてやったのに、わしを裏切るのかと言うので、扶持はお返しいたす、それで直道様とは、義理はなくなりますと言うと、
時田頼む助けてくれと言うと、

もう、遅う御座る乱行の数々許せませぬ、藩士が糧を失うので従っていたまでで御座る、直光様ならきっと良い治世をして下さるでしょうと言うので、時田と直道を座敷に連れて行、
き、このものはこれより、3日は目が覚めぬ、覚めたら、国元に連れ帰り、幽閉せよと言うと、時田が承知いたしました、と言ったのです、わしもいなくなるので代官頼むぞと言うと、

お言つけどおりに処置しますと言うので、手の平に、まさかゃしお、と呪文を唱えると、源三郎の姿が消えたのです、天井に浮かび、おあきがあの者を地獄に連れて行くのですねと言、
うので、そうじあと言う手をかざして、まさかゃしお、と言うと直道が後ろにバタンと倒れて、魂が体から抜けて傍に来たので、あれが、お前の肉体じあこれから地獄に案内すると言、
うと、

お前は地獄の使いかと聞くので、そうじあよと言うと、あきが神妙にしなされと腕をつかみ、片方で源三郎の手をつかむと、屋敷を抜けて空に出ると、凄い速さで西に向かつたのです、
三途の川につくと、ここが地獄への渡しじあと言うと、地婆がこの者を地獄に連れて行くのかと聞くので、3日間楽しませてやるのじあと言うと、楽しむのは閻魔大王だけじあよと言っ、
たのです、

船に載せ地獄への階段を登らせて、門に行き、呪文を唱えると赤鬼が閻魔大王の処につれて行き、小判を一枚だして、この者を3日間預かってくれと言うと、おう、いつ迄でもよいぞと、
言うので、反省しなかったら延ばして良いぞと言うと、わかったというと、赤鬼に連れて行けと言うと、襟首を持たれて釣り下げられて血の池地獄に連れて行くと、亡者がもがき苦しん、
でいます、

直道が助けてくれと言う間もなくドボンと投げ込まれたので、アチチチと言ってハイ上がろうとすると、赤鬼に頭をこずかれて沈められるのです、まあ3日頑張るのじあと言って、ここ、
で待っていてもしょうがないと三島に戻り、おあきが根岸でと言って手を放すと、パッと源三郎があらわれて、直道は今血の池地獄で苦しんでおるわと言うと、みんなが、何と不思議、
なと言うので、

時田に帰ってきたら直道に、地獄の様子を聞くと良いと言って、代官に後の事を頼み、船に乗り込み江戸に向かったのです、みんなに話しても良いが、誰も信用せんじあろうというと、
しかし、本当に消えましたからねと飛猿が言ったのです、柳沢様からもろうた金が残ったので、みなに10両づつやろうと言って分け与えると、みなが、喜んだのです、正吉に後は船子、
と船の借り賃じあ、番頭に渡してくれと言うと、ハイと返事したのです、


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