第8話

文字数 2,741文字


源三郎江戸日記(弟三部)8

それではみな息災に過ごせよと言うと、みなが、道中気をつけて下されませと言うので、店を出て七衛門に銭湯に行くぞと言って銭湯に入り、汗を流したのです、湯から上がり湯上りに、
酒を飲むと、七衛門がご家老は凄いです、これで巡察の軍資金が出来ましたねというので、金がないと何も出来ぬからのうと笑ったのです、そのころ相模屋がどうだ凄いお方であろう、

懇意にしておけば色んな儲け方を教えてくださるし、私たち町人と五分につきおうてくださる気さくな方なのじあよと言うと、ハイ、あのようなお武家様は初めてです。5千両はおしくは、
ありませんと言うと、ご家老に逆ろうた銭屋は15万両も幕府に金寸を差し出す事になったそうじあ、20人の浪人者で襲わせたそうじあが、ことごとく肩の骨をおられて返り討ちにあった、
そうじあよ、

人は決して殺められぬのじあと言うと、敵に回すと恐ろしい人で御座いますなと言うので、剣は中山安兵衛と立ちおうて一度も負けなかったそうじあよと言うので、女将がそうなんですか、
そんな事は一度も自慢などなされないですよと言うと、そういうお人なのじあよ、わしの命の恩人でもあると酒を飲み干したのです、町奴がキップも良いし、こんな貴重な物も下されるし、
旦那にしたいですと言うので、

こんど来られた時に言うてみればして下さるかも知れんぞと言うと、どんな女子が好きなのですかと聞くと、お峰の方と他に二人の側室がおるそうじあが、今回高鍋藩の玉姫様を正室迎え、
られたそうで、皆小太刀の達人との事じあ、旅には必ず誰かを伴われるそうじあよと言うと、それでは私も小太刀を習いますと言うので、わしの用心棒の須崎に習いなさいと言ったのです、

源三郎は陣屋に戻るとお玉とお律がお戻りなされませと、言って茶づけを出すのでかきこみ、男の悪口で盛り上がったのじあろうと言うと、お律がハイ、兄上の小さい頃の話をしましたら、
みな大喜びでしたよと言うので、何を話したのじあと言うと、ほら子供の頃庭にヘビの子供がいてわたしが手で捕まえて兄上に差し出したら、驚いて後ろに下がったり、庭の井戸に落ちた、
事があったでしょう、

上から覗くとはやく上げろというので、つるべを一生懸命引いても持ち上がらないので、茂吉を呼びに行き、かえってきて井戸を覗いたら、つるべの紐にぶら下がり泣いておられたでしょ、
うと笑うので、そうだ、思いだしたぞ、お前の顔が見えなくなったのでほうって置かれたのだと思い、悲しくなったのじあ、呼びに行くと言えばよいじあろう、黙っていなくなるからじあ、
よましてヘビを手で掴むなどとはと言うと、

お律が赤ちゃんヘビですよと言うので、わしは、あのくね、くねしたのと、口からベロ、ペロと舌を出すじあろう、あれは苦手なのだ、ほう、思い出しただけで寒気がする、あの時は茂助、
が神様に見えたぞと言うと、二人が大笑いしたのです、そうか、わしの事をいろいろバラシたのかと言うと、お玉が一杯聞きました、旦那様は意外と臆病なのですねと言うので、さては、
犬の話もしたなと言うと、

ハイ、あの時も助けてあげたでしょうと言うので、あの犬は大きかったな、藪に石を投げたらあの犬がいてたまたま当たったんじあ、藪から飛び出て来たので虎に見えたぞと言うと、なぜ、
お律が見ると逃げていったのじあと聞くと、犬は臆病になると攻撃するのです、目を睨みつければかならず退散します、小太刀の立会いと同じでござります、剣を習っていたのに何故そう、
しなかったのですかと聞くので、

とっさの事でそんな余裕が、あるわけないじあろうと言うと、お玉がなぜ藪に石を投げたのですかと聞くので、藪にへびがいたのじあよと言うと、やはり、へびが天敵なんですねと笑うの、
で、よくへびを見るのじあよと言うと、へびは女子の化身とも言われています、旦那様が好きなので姿を見せるのかも知れませぬと言うと、そう言えば、相模原の矢部の賢木の祠に白ヘビ、
が住んでいて、

神様の使いと言われているそうじあ、この前それを見たのじあよ、すぐにいなくなったが、今まで誰も見た事がないそうじあと言うと、やっぱり、そうなんですよ、これからは石等なげて、
はいけませぬと言ったのです、なんか今夜はへびの夢をみそうじあなと言うと、わたしが追い払って差し上げますとお玉が言うと、お律がそれではお休みなされませと部屋を出て行ったの、
です、

寝酒を置いて膳を片付けましょうとお玉が部屋を出て行ったので、寝酒を飲んでいると戻ってきて、旦那様末長うよろしくお願いしますと言うので、わしこそ宜しく頼みますぞと言うと、
酌をしたので飲み干し、杯を渡して酌をすると飲み干したので、これで夫婦じあなと言って手を引いてとなりの部屋に連れて行き、布団に入り帯を解き、自分も裸になり唇を合わせて、

乳房を揉むとあ~と声を出したので、乳房を吸い股を広げさせて、敏感な部分を指で擦ると濡れて来たのです、指を入れて動かして、痛くないかと聞くと、大丈夫ですと言うので、動か、
すと、あ~と声を出したのです、凄く濡れて来たので一物を差込、ゆっくり動かすと大きな声を出してしがみついてきたので、段々激しく動かして気持良くなり、う~と低い声を出して、
放出したのです、

一物を引き抜き、痛くなかったかと聞くと、最初は少し痛かったですが、直ぐに気持良くなりましたといって、枕元から和紙を取り出し、一物を拭いたので見ると、少し血がついています、
下帯を締めなおして、自分の股にも和紙を挟み胸に顔をうずめたので、フトンを被せて、長い一生じあな気楽に行こうと抱きしめると、手を握り、ハイ、旦那様と言ったのです、暫くして、
起き上がると、

お玉もみずくろいをして起き上がり、寝巻きを着て酌をするので、飲み干して酌をすると、お玉も飲み干して美味しいと言うので、それでは休もうと言って布団に入ったのです、翌日目を、
覚ますと、お玉が手ぬぐいと塩を差し出すので受け取り、歯を磨き顔をあらうと、朝餉を出したので、お玉も一緒に食うのだと言うと、ハイと言って、膳を持って来たので一緒に朝餉を食、
べたのです、

さて出掛けるかと、旅の支度を二人でして大広間に行き、山本に後は頼むぞと、言って陣屋を出て船着場に行くと、女将達が見送りに来ていたので、成田山に行、き楽しんで来いと言うと、
旅のご武運と言うので、みなで船に乗り水路を水門へ向かって行くと、皆は見えなくなるまで手を振り続けていたのです、程なく水門に着くと、まだ桜は満開です利根川に出ると、船は帆、
を一杯に張り川を下って行ったのです、

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