第3話

文字数 2,750文字


源三郎江戸日記(弟三部)3

顔はと聞くので、150取りで中々の男前だぞと言うと、楽しみに御座りますと言うので、しかし嫁げば米沢で暮す事になるぞ、母上宜しいのですかと聞くと、構いませぬよと言ったのです、
源四郎と安兵衛が私達はと言うので、もう少し大きくなってからじあな、剣の腕を磨いておけよと言うと、ハイと返事して部屋を出て行ったのです、部屋に戻るとお滝が膳を運んで来て、
酌をするので、

お峰を頼むぞ帰るころは産み月じあなと言うと、おまかせ下されわたしにも早く授けてくだされと言うので、こればかりは天の授かり物じあからなあと言うと、それでは今日は沢山情け、
をかけてくださりませと言うので、よしと言うと引き寄せて燃え上がったのです、行為が終わるとお滝がみずくろいをして、これで出来たかも知れませぬと笑い酌をするので、後一合戦、
するぞと言うと、

ハイ、後でまいりますと言うと部屋を出て行ったのです、翌日はお律を連れて佃煮行き、船に乗り込むと山形達が乗り込んでおり、玉姫様とのご縁組おめでとう御座いますと言うので、
こういう仕儀になった宜しく頼むと言うと、ハイ、お守りしますと言うので、あの腕では守られるのはわし達かもしれんぞと言うと、それは頼もしいと山形が言ったのです、女将達も、
乗り込み、

最後に玉姫が若侍の格好で乗り込んできて、みなの者宜しゅうになと言うと、女将が凛々しい格好で御座ります、印西まで宜しゅうお願いしますと言うと、盗賊が出てくれば叩きのめす、
ので安心するが良いと言うので、これは頼もしいと源三郎が言うと、お任せなさりませと笑い、お律も若侍姿がように合うな、そなたも小太刀の腕は中々のそうじあなと言うので、お律、
が初めてこの格好をしました、

身軽で良いですと言うと、気軽に行こうというと、七衛門が帆をあげろというと、船は帆を揚げて江戸湾を船橋に向かって進んで行ったのです、1時程で船橋につき上陸して用意してあっ、
た馬に乗り船橋から成田街道に向かったのです、七衛門が馬なら2時程で佐倉に着き、後は船で水路を1時で水門に着きます、午前中には花見が出来ますと言ったのです、道幅も広く平ら、
な道のりです、

ほう、日光街道より整備されているようじあな、沢山の人が行きかっているようじあが、あの白装束と金剛杖をもっているのは成田さん詣りじあなと言うと、七衛門が成田さんに詣り、
佐倉まで引き返し、佐倉か印西に一泊して水路を通り利根川を下り、香取神社に詣って船で江戸に戻るのですよと言うので、この道なら女子供でも楽に旅はできるなと言うと、玉姫が、
これでは盗賊は出て着ませぬなあと言うので、

これより沢山旅をしますので悪人には事かきませんよ、玉姫様あまり頑張るとあごが上がりますよと言うと、もう源三郎殿の妻女にござれば、玉とお呼びくださりませというので、それ、
ではお玉ゆっくり行こうぞと言うと、ハイ、旦那様と言ったのです、峠は削って低くしてあるのでなんなく通過して、あそこで、団子でも食べて一休みしょうと茶店の台に座ると、娘に、
茶と団子を全員にくれと言うと、

ヘイと言って注文したのです、中々大きな茶店じあなと言うと、うどんと蕎麦もありますだ、道が広がり旅人が増えて大儲けですだと言ったのです、となりに座っていた老婆がお武家様、
も成田まいりかねと聞くので、いや印西に花見に行くのじあよと言うと、それで芸者衆をと言うので、馬に乗れないものは荷馬車があるから楽に行けるのうと言うと、わし達年寄りも、
荷馬車に乗っておりますだ、

まさか成田さん詣りが出来るとは思いませんでした、平らな道ばかりで楽ですよと言うので、ついでに香取神社まで足を延ばしてはと言うと、ハイ、みんなでそう言うていますと笑った、
のです、女将にどうだ旅はと聞くと、ハイ、厚い座布団が敷いてありますので荷馬車の乗りごごちは良いですよ、それに江戸から遠いのにもうこんなに来ました、みんな驚いています、
と言ったのです、

さて出掛けるぞと言うと七衛門が勘定を払い、再び馬と荷馬車に乗り佐倉に向かったのです、江戸を出て3時で佐倉に着き船に乗り印旛沼に向かったのです、途中干拓の現場を通ると、
すでに大きな水田が出来ており大勢の人足が働いていたのです、印旛沼を抜けて水路にに入り、大きな町並みを右手に見て川を下っていったのです、お玉があれが印西の陣屋町です、
か大きな町ですねと言って、

この水路の両脇の桜も見事ですね、隅田川の桜並木に匹敵しますと皆が驚いていたのです、程なく水門の池につき船を下りて、堤の上に出ると沢山の人がゴザを引いて花見の宴を開き、
ご馳走を食べています、山本達がゴザを引いて場所をとっておいてくれたので、すまんのうと言うと、お久しぶりでした、どうですと言うので、見事な庭園じあのうと言うとと、今日、
で満開に御座りますと言って、

これはお玉の方様、印西の代官の山本に御座います、よくおいでくださりましたと言うので、よしなに頼みますよと言うと、さあ、みなの衆もここに座りくだされというので、座ると、
女将が弁当箱を銘々の場所に開いたのです、これはご馳走じあのうと言うと、お玉が酌をするので皆で杯を傾けたのです、お勝つ達もいい花見ひょりですねと言うと、駒菊が三味線を、
取りだして、

それでは桜踊りをと言うと、お勝つとボタンが立ち上がり駒菊の三味線に合わせて踊り始めると、大勢の花見客があっまり、そのあでやかな踊りに見入っていたのです、踊りが終わる、
ると大勢が拍手をしたのです、お玉がこれは華やかですねと三人に酌をすると、飲み干して美味しいと喜んだのです、一時楽しんで船に乗り印西の船着場で降りて陣屋に行くと藩士が、
出迎えたので、

みなを連れて奥座敷に連れて行き庭を見せると、ここにも桜の木が花を開き池に映ってあでやかです、みんなが綺麗ですねと感激したのです、七衛門お玉達を町に案内してやれ、わし、
は政務を片付けたら行くぞと言うと、承知しましたと言うと、みなは陣屋を出て行ったのです、山本が帳簿を持って来たのでめくってみると、まだ4千両から残っています、随分残っ、
ている見たいじあがと言うと、

殆ど終わっていますので、もう金はあまりかかりませぬといって、冥加金は年の終わりで良いのてすが、使って払えなるとまずいので、先に治めさせてくれと言う者もいまして受取る、
ようにしました、年末で調整をして返すか、払うかを決めますと言うと、なる程その方が楽じあにそれで良いぞと言うと、ハイ、ここには何日と聞くので、色々あって明日には銚子に、
出て米沢に行かねばならんと言うと、

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