第38話

文字数 2,704文字


源三郎江戸日記(弟三部)38

取り方共立つのだ軽くやったので、怪我はしておらぬというと、立ち上がったのでこの者達に縄を打てというと、ハイと言うと、後ろ手に縛ったのです、飛猿が野田を連れて来たので、
そなたを、町与力に復職させる、この者達を奉行所の牢に、全員いれろというと、ハッと返事して、それ全員ひったてろと言うと、押収金もだと言うと、奉行所に引き立てたのです、

後は木曽屋じあ、ついてまいれと言うと、木曽屋に行き、諸国巡察視の村上源三郎じあ、蔵米と檜横流しの罪にて召し取ると言うと、木曽屋を召し取り、蔵を開けて金寸は押収すると、
言うと、1万2千両と、木曽屋を奉行所に引き立てたのです、野田にここの同心は奉行に、加担しているのかと聞くと、ハイと言うので、それでは牢、に入っていろといって、奉行と、
同心、木曽屋、弥太郎と子分を全員牢にいれたのです、

そこの5人はと聞くと、徒歩組みのものです、家老一派ではありませぬ、いずれも減禄されていますと言うので、それでは仮の町方に任命する、野田と一緒にこの者を監視するのだ、
明日緒方が戻ってきたら、わしの命令なので聞くわけにはいかんと突っぱねろ、野田他に仲間はと言うと、ハイ100人はいますと言うので、みなを奉行所に集めろ、けつして家老に、
渡してはならんと言うと、

ハッと言うので、塚田一郎も謹慎は解くので連れて来い、隠居した江戸家老に指揮を取らせよというと、ハッと言って連絡に行ったのです、暫くして、元江戸家老の中山慶四郎に御座、
いますと来たので、人が集まったら、緒方一派をみな召し取れ、逆らう者は切り捨てても構わぬ、これを逃せばお家は改易になるぞ、緒方はわしが成敗する、上松藩はお咎めはないよ、
うにしてやると言うと、

ハハッと言ったのです、集まると中山がこれより獅子身中の虫を1人残らず捕縛する、それぞれを分けて捕縛に向かえ、なお、逆らう者は切り捨てても構わぬ、これは主命であるという、
と、お~といって奉行所を出て行つたのです、これで大掃除が出できるな、後は参勤交代に随行している藩士60名に緒方じあと言うと、組みしているのは半分に御座りますと言うので、
その者達を従わせよというと、

おまかせをと中山が言ったのです、続々と捕縛して帰って来たので、何人いるのじあと聞くと83人ですと言うので、みんな座るのじあ、わしに従う者は立つのじあというと、全員立ち、
上がったので、信用できるのかと聞くと、緒方に仕方なくついていた者達ですと言って、主席家老を忠罰できるのかと中山が聞くと、勿論です我々も最近の専横ぶりにはついていけま、
せぬと言うので、

全員緒方には味方しないと思いますと言うので、縄を解いてやれ、それでは此処を監視する者以外は家に帰しなされ、明後日に緒方に引導を渡すので、決して味方しないように、味方、
すれば幕府に弓を引くことになり、死罪は免れぬぞと言つたのです、中山がそれでは野田以下15名を覗いて、みな家で待機せよ、明後日は城に上がるのじあといって返したのです、

塚田一郎はいるかと言うと、それがしに御座いますと言うので、弟は気の毒な事であった、明後日は奥方と新之助に、敵討ちを許すと言うと、それがしも、お加えくだされと言うので、
わかった、それでは明後日に用意して登城なされと言うと、ハッ、これで長年の無念が晴らせますと言って家に帰っていったのです、町奉行は解放しなされ、明後日まとめて叩き潰す、
と言うと、

町奉行を連れて来たので、明後日家老の助っ人をするのだろう、郡奉行、組頭共々叩き潰してやると言って、奉行所から追い出したのです、それでは準備は終わった、山中殿後は頼み、
ましたぞと言うと、お手数をお掛け申した、これで領内の者共が救われますといったのです、みんなで居酒屋に入り、先手必勝じあなと言うと、お玉が明日緒方はだれも味方せず驚き、
ますねと笑うので、

まあ、わからんよと言って杯を重ねたのです、山形が医師はよろしいのですかと聞くので、壷は他の処に移したので証拠はないと思うているので逃げはせんよと言ったのです、翌日の、
昼過ぎに参勤交代の一行が 帰って来たのです、町奉行、郡奉行、郡組頭が出迎えて、町奉行が昨日の経過を話すと、何全員奴の味方をすると言ったのかと言うので、ハイと言うと、
帰って来た60人に、

お前たちはわしの味方をするじあろうなと言うと、田中が残念ながら誰一人味方する者はいませぬ、みんな、貴方達の不正にはにはあきれていますと言うと、わしの命令は藩主の、
命令じあぞと言うと、殿この者達は獅子身中の虫で御いますぞ、今すぐに、お役ごめんにしなされと言うと、みんなお役ごめんじあ、監物いい加減わしを操るのはやめろと言うの、
で、

田中が良く申された、それでは明日まで牢に入って頂くと言うと、藩士が刀を取り上げて後ろ手に縛ったのです、おのれと緒方が言うと、もう家老でもなんでもないので御座る明日、
までおとなしくなされと言うと、奉行所に連れて行ったのです、緒方殿これでお仕舞いじあなと、中山が言うと、まってくれ、江戸家老に戻し、全員の家禄は元に戻すと、いうので、
なにをいまさらと言うと、

あの村上は上松藩を、潰すつもりじあと言うので、そんな事なされるお方ではないわ、明日は尋常に勝負なされい、牢にいれておけと言うと、引き立てられて、牢にいれられたのです、
木曽屋と弥太郎がびっくりして、これで、助けは来ぬわけかとうな垂れたのです、中山が野田、斉藤、岡田、西田、佐藤は討ってに加わったのじやろうと言うと、確かに主命と言う事、
でやむなく加わりもうしたが、

毒矢を射たのは町奉行になっている川本で御座る、それを知って討ってをやめたので、主命に背いたとして、家禄半減になり申したが、我々が武田新太郎を殺したのも同じで御座れば、
武田新太郎の妻女と遺児、新之助に身を任せ申すと言うので、それが良かろう、しかし、世継争いは醜いものじあのう、これが終わったら、報復はおこなわない事にしなければならぬ、
報復は報復を呼ぶからのうと言ったのです、

その日の夕方におのうと新之助が旅籠についたので、源三郎が明日はそなたの主人の兄塚田新一郎が助太刀すると言うていたと言うと、そうで御座りますか、心強き事にございますと、
言うので、討っては、だれだかわからぬがと言うと、主命として討ってに加わったのでしょう、その者達には恨みはありませぬと言うので、よく申した、これで総て終りにしなければ、
ならぬ、

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