第22話

文字数 2,852文字


源三郎江戸日記(弟三部)22

これは何処にあったのだと聞くと、文三の蔵の中です南京錠ですが簡単に開けましたと言うので、さすがだなと言うと、才蔵が大した事はありません中には千両箱が3つありました、
博打と女郎屋で儲けているのだと思いますと言うので、家康公も嘆いておられるじあろう、それではここから本陣に宿を移動して看板を掲げよう、奉行がどうでるかだなと言うと、
女将に悪いが、

ネズミ退治するので本陣に泊まる事にしたと言って身分を明かすと、そうですか、文三も上州屋もひどい奴です、お奉行とつるんでいるので名主も何も出来ません、ここには大工が、
沢山住んでいますが、イカサマ博打で借金を抱えて娘を女郎屋で働かされている者もいます、奥の橋も壊れそうでそこにある、妙心寺の檀家は川を渡っていくそうです、住職が奉行、
所に嘆願したら、

来年まで待てと先送りされているそうですと言うので、わかった掃除せねばなるまいと言うと、用心棒を雇っています、このまえ時三郎と出入りがあり、時三郎の配下が大勢が怪我、
したそうですと言ったのです、その用心棒の仕業かと言うと、ハイ、この下の川原でやったのですが、浪人10人が襲いかかり、時三郎一家は太刀打ちできなかったのです、役人が止め、
に入り、

時三郎が島の幾つかを渡すことで和解したとの事ですが、その時時三郎は怪我して今伏せっているそうですと言ったのです、それはいつだと聞くと昨日ですと言うのでそうかよしキズ、
を見てやろう、山形達は本陣に行き、諸国巡察視一向の看板を掲げろと言うと、承知と言ったのです、お玉薬箱と道具箱をと言うとそれを持ち時三郎一家へ行くと、何の用だという、
ので、

わしは医師じあ、昨日怪我をしたそうじやな、時三郎の処に案内しろと言うと、ヘイと言って案内したので部屋に入ると、話は後じあキズを見せろというと、左腕を切られたみたいで、
包帯を取ると、壊疽かかっています、このままだと腕を切断しなければなくなる、今から手術する娘かと聞くと、ハイ華といいますというので、桶、酒とこの火鉢に鉄瓶で湯を沸かせ、
と言うとハイと言って部屋を出て行ったのです、

痛むかと言うと、何でもありませんと言うので、痩せ我慢するな熱も相当あるようじゃが今の内なら大丈夫じあと言って、桶に酒を入れて、サラシをつけて絞り、キズ口を綺麗に拭くと、
しかめ面をしています、お玉薬を嗅がせろというと、お玉が眠り薬をサラシに浸して鼻と口に被せると暫くして寝入ったので、小刀を出して壊疽した部分を切り取り、消毒して畳み針で、
5寸ほど縫いあわせて、

消毒してキズ薬を塗りサラシで縛ったのです、お華これで大丈夫じあ、後は頭を冷やせば、明日の朝には目が覚めて、熱も下がるじあろう、他に怪我したものがいるじあろうと言うとと、
ハイと言うので、寝ている部屋に行くと5人が寝ていたのです、1人づつ見て周り、眠り薬を嗅がせ1人づつ傷口を縫い合わせて治療したのです、全部終り後の処置をお華に教えたのです、

有難う御座います南蛮の医術ですかと聞くので、そうじあ、こうすれば傷の治りは早いのじあと言つて、侍相手に喧嘩しても勝てるはずはないじあろうと言うと、文三があまりにも町衆、
を痛めつけるので仕方なかったのです、しかし、多くの島を渡しましたので、そこで商いをしている人には気の毒ですと言うので、何人残っているのじあと言うとハイ傷を負わなかった、
者は10人ですと言うので、

よし明日文三と出入りをするぞ、わしが助太刀してやる、総勢7人じあ、そなたが親分に代わり差配しろ、総勢18人でかかればよい、浪人は負かしておけと言うと、本当ですかと言うの、
で、悪人は懲らしめなければならん、わしは諸国巡察視の村上源三郎じあ、これは妻のお玉じあが小太刀の名人じあ心配するな、喧嘩状を渡してこいと言うと、悪人の文三めその首貰、
い受ける、

明日明け六つ川原で待つ、逃げれば島はそつくり頂く覚悟しろ、時三郎一家、華と書いて、表に喧嘩状と書きこれを渡して来いと子分に言いつけると、ヘイと言うと持って出て行った、
のです、無事な者を集めて障子紙と霧吹きをもってこいと言ったのです、皆が集まったので、明日は文三一家を叩きのめす、喧嘩は戦じあ防御をして立ち向かうのじあ、お前はと聞く、
と、

小頭の勝蔵ですと言うので、お華まず腹にこの障子紙を、巻きつけろあまりきつく巻くなと言うと、グルグル巻きにしたのでその位でよい、それでは霧吹きで満遍なく吹き付けろと言う、
と吹き付けて、そのままじっとしていろ半時たてば乾いてカチ、カチになり匕首は通さぬぞ、腕と足も関節を覗いて同じ用にするのじあ、両肩には竹を木綿で包み着物に貼り付けろ、
さすれば、

刀でもきれん、後は頭を気をつければ良いと言うと、明日はこの用意をして喧嘩に向かうのじあ、お華もじあぞと言うとハイと言うので、明日の朝早くおきて2時前にすれば良いと言う、
と、そろそろ乾いたころじあなと言って、手で触るとカチカチになっています、誰か手で叩いてみろというと、配下が思い切り叩くと、ぎや~と言って手を抑えたのです、どうだと聞く、
と、

ヘイ全然大丈夫です、軽くて動き易いし、大したもんですねと言うので、匕首を貸せといって突き刺すと全然刺さりません、相手が思い切り差すと、自分の手が切れるわけだと言うと、
みんなが感心しています、これで戦の鎖帷子をつけたと同じだ手首も巻いて置けよと言うとと、ハイとみんなが返事したので、明日はお華の指示通りに動くのじあ、まずは魚鱗の陣と、
する、

相手は人数が多いので、この陣形は中央突破の陣形じあ、全員一気に中央の文三に突撃する、突きぬけたら左右に分かれて後ろから攻撃すれば弱い奴は後ろにいるので、逃げ惑うはず、
じあ、逃げるものはおわんでよい、これで完勝と言うわけじあ、はたきを指揮棒にせよと言うと、お華がみんな良いねと言うと、お~と言ったので、それでは明日川原でな、病人は、
隣近所の人に頼み、

お前たちは明日に備えて寝酒を飲みゆつくり寝るのじあ、ここに10両あるこれで看病してくれる人に分けよと言うと、何から何まで有難う御座いますと言うので、祝杯の酒樽も用意、
しておけと言って、家を出て本陣に向かったのです、本陣に入ると山形が奉行が待っていますと言うので、部屋に行き上座に座ると、これは村上様それがしは日光奉行の武田監物と、
言いますと言うので、

ここには、文三と言う悪人がおるそうじあがと聞くと、あれは時三郎が喧嘩を仕掛けたのでございますと言うので、明日仕切りなおしをするそうじあ、文三には用心棒10人が着いて、
いるそうじあな、武士を喧嘩に雇うとは卑怯千万じあ、よって、わしら7人が時三郎の味方をいたす、そなたが文三、上州屋とつるみ、悪どい事をしているのは先刻承知じあぞと、
賂の賂の書付を見せて、

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み