第74話

文字数 2,962文字


源三郎江戸日記(弟三部)74

ガサ、ガサと音がしてススキの間からあきが出て来て、まったく、体にススキの葉が入って痛いですと言うと、帯を解き裸になって体についた草を払うので、中々いい体ではないかと、
言うと、一物がぐぐぐと大きくなったのです、いきなり抱きしめて唇を合わせて、乳房を揉むとあ~、駄目ですと言ったのですが、もう止りません敏感な部分に指を入れると凄く濡れ、
ています、

下帯を解き敏感な部分に差し込んで激しく上下すると大きな声を出してしがみついて来たのです、源三郎はたまらず放出して、ああ、気持良かったというと、わたしも凄く気持良かった、
ですと言うと、着物を着て帯を締め直したので、源三郎も下帯を結びなおして、これで地獄行きかなと笑うと、天国では相手が良いと言わないで手篭めにすると、地獄に送られますが、
私が気持良かったので許して差し上げますと言うので、

魂だけでも気持ちよいのじあなと言うと、それは頭で感じるのです、この肉体は相手が思描くの物で仮想なのです、本当は無いのですよと言ったのです、それでは行くぞと言うと、足で、
ススキをふんずけて道を作ると、なる程こうやれば葉っぱが体にまとわりつかないのですねと言ったのです、程なく道にでると洞窟の下から登る箱のそばに出たのです、岡を登っていく、
と、

目の前は一面色んな花が咲いており蝶や小鳥が飛んでいます、すご~い本当の桃源郷だと言うと、あそこの門を入ると天国です、大勢の人が住んでいますが大体ここにいるのは一月位で、
現世に戻ります、生まれ変わる勿論人間の赤ちゃんです、世界中で死ぬ人と生まれる人は均等が取れているのですと言ったのです、中に入ると屋敷ふうの住まいと長屋風の住まいが沢山、
あります、

とりあえずここが源三郎様の逗留する家です、私がお世話します、食べたいものがあれば言うてください、なんでも目の前に出す事が出来ます、馬などの動物はいません、川はあり釣り、
は出来ますが、釣り上げたら放してください、殺生はいけませんと言ったのです、机の前に座り、酒とめざしをと言うと、あきがまさかゃしおと呪文を唱えると、机に酒とめざしがパッ、
と出たのです、

すご~い、すご~と手を叩くと、あきが酌をしたので、飲み干すと上等の酒です、めざしに箸をつけて食べると、これは美味いと喜んだのです、お釈迦様が呼んでいるというので行くと、
話に聞いた竜宮城みたいな屋敷です、中に入ると椅子をすすめて、よくきましたねと言うので見ると羽衣をまとった女子です、頭の真ん中に朱色の丸があり、お釈迦様は女子だったので、
すかと聞くと、

そうですよ、この天国は私が観音様のお言いつけで管理していますと言うので、地獄の閻魔大王は誰が差配しているのですかと聞くと毘沙門天様ですと言うのでなる程と言うと、そなた、
はもう罪を犯しましたね、わたしの召使に手を出すとはと言うので、やはり地獄送りですかと聞くと、そうです本当はここに三日いて現世に戻すつもりだったのですが、明日は地獄に行、
一日罪を償い現世に戻りなさいと言うので、

あの~、あきには手をつけてはいけないのですかと聞くと、もう手をつけたでしょう、一度手をつければ何回手をつけても同じですと言うので、一回ごとに地獄にいる日が伸びるのです、
かと聞くと、それはありませんよと笑ったのです、さあ、もういいですよ今日はゆつくり楽しみなさいと言ったのです、お釈迦様の屋敷を出て戻ると、やつぱり地獄送りでしたと言うの、
で明日行くらしいのだが、

どうやって行くのだと言うと、お釈迦様の屋敷に地獄に通じる階段がありますと言うので、なんだ、直ぐにいけるのかと言うと、地獄の苦しみを受けますよと言うので、それなら今日は、
極楽に行こうといって、だきよせて寝間に連れて行き燃え上がったのです、明日この酒、めざし、タイの塩焼きを重箱に入れてくれないか、閻魔大王に持っていけば、少しは楽させてく、
れるかも知れんと言うと、

どうやって持ち出すのですかと聞くので、お釈迦様はあの屋敷から出る事はないのと聞くと、朝みんなの前で説法なさりますと言うので、その隙間にその階段に置いておけば良いじあろ、
う、それ位は許してくださるじあろうというと、用意しておきますが私は知りませんよと言うので、勿論あきが罰を食らうなら、代わりに罰を受けるよと言うと、嬉しいと抱きつくので、
再び燃え上がったのです、

翌日お釈迦様が説法をやっている内に屋敷に入り、右の扉を開けて階段に重箱をおき元に戻り扉をしめて屋敷を出て、お釈迦様の説法を一番後ろで聞いていると、源三郎前へと言うので、
前に出ると、この者は現世で沢山の善行を行っています、まだ死んではいませんが特別に来て貰ったのです、何か話しをして貰いましょうと言うので、何の話をすればと言うので何か、
為になる話でもと言うので、

しからば私のいる大和の国の漢字は、仏教伝来時にシナから来たと言われています、その中に努力と言う漢字があります、これを分解すると、女の又に力を入れて更に力を入れるという、
ふうになるのですと言うと、クス、クス笑うので、そこの貴方何かいやらしい事を思い浮かべたでしょう、これは貴方が考えたような意味ではないのです、この漢字は女子が子供を産む、
時の事を言っているのです、

子供を産むときには、踏ん張らなくては子供は出て来ません、少し出てきたらもう一踏ん張りする事により現世に出てきて、魂が乗り移る事が出来るのです、ようするに、一生懸命頑張、
る事が努力と言う漢字になったのですと言うと、みんなが大きな拍手をしたのです、お釈迦様が中々良い話でしたね、みなも現世に戻ったら一生懸命頑張って善行をつんでくださいと言、
って説法を終わらせたのです、

それでは来なさいと言うので行くと、あの階段を降りれば地獄に行けます、出口には赤鬼が番をしています、外に出ると襟首をつかまれて、血の池地獄に入れられますこれから言う呪文、
をなえればと、閻魔大王の下に連れて行ってくれますと言うと、まさかゃしお、と唱えなさいと言うので、あきも同じ呪文を言ていたなと考えて、な~んだ、おしゃかさまを逆さに言え、
ばいいのですねと言うと、

よく気がつきましたね、階段においてあるご馳走は持って行っても良いでしょう、それから右手を出しなさいと言うので、右手を出すとお釈迦様が一指し指を当てると、光が出て源三郎、
の手から体をめぐり、口から龍が飛びだして消えたのです、これで天国、地獄を自由に行き来できます、そなたの手に余るものは地獄に連れて行き地獄の苦しみを体験させて懲らしめて、
やりなさい、

その手にまさかゃしおと呪文を唱えれば、あきが迎えにいきます、いっしょに、その者の魂を地獄に連れて行くのですと言ったのです、わかりました、それでは地獄に行き現世に戻りま、
すと言うと、総てばれているのかさすがお釈迦様じあなと呟いたのです、歩いていくと階段は13段あり扉を開けるとそこには身の丈二倍ある大きな赤鬼が立っていたので、まさかゃしお、
と言うと、こちらにと案内して閻魔大王の処へ連れて行ったのです、

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