第74話 「石語らずして、柴犬を・・」
文字数 812文字
(中略)
最後にお伺いします。
・・・・・・・・・
中城龍雄さんの「柴犬研究六十年」に「石の一般に知られている写真は、動物写真家の平島藤寿さんが、ガラスの原板を『後頭部の盛り上がりはこうあるべきだ』と修正したもの。」というような記述があります。
金指先生がいつも見せてくださる石の写真と同じものなのですが、この写真は本当に加工されたものなのでしょうか?
以上、とりとめのない質問を列記してしまいました。
素人のため、つまらない見当はずれの質問かもしれませんが、よろしくお願いいたします。回答に値しないものがありましたら、どうか無視してくださいませ。
なにぶん、日本犬を飼い始めて8カ月、勉強を始めて5カ月、日本犬保存会の会員になって3カ月の右も左もわからない、ずぶの新人です。もし失礼な質問などありましたら、どうかお許しくださいませ。
(後略)
こういったメールをお送りしていたのだ。初心者ゆえの見当はずれの質問もあろかと思うが、親切に動画「武田雅志湘南美雅荘」の「日本犬に就いて金指光春が語る」でお答えくださっている。関心のある方は次のチャンネルをご覧いただきたい。
【クリックでジャンプ!】
金指さんは、その中で力強くこうおっしゃってくださっている。
「現在の柴犬の主流は石なんです。『石語らずして柴犬を語るべからず』、というくらいに石の影響が大きい。
確かに欠点はあります。でも、欠点だけを言ってあの犬は良くなかったなんて、そんなものはだめなんです。
どの犬でも人間でも、欠点のないものはありません。しかし、良いものをたくさん持っている犬が良い犬なんです。
島根のみなさん、これらのものにとりかかったということは、非常に大切なことですし、私も皆さんの動向に注目していきます」と。
そう語られる金指さんを拝見して私は、ぜひ直接にお会いできないかと思った。
次号に続きます。