第20話 いろいろわかってきたよん♪
文字数 1,046文字
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まずは、石号の飼い主について。
当初、ネット上で見た系統図には、「石(島根山下)」とあった。これは「石は、島根の山下(山の麓)から山出しした犬ですよ」という意味と理解した。
しかし、書籍では、「石(島根下山氏)」と書かれているものも。
「山下」が「下山」となっている。これは転記ミスか? あるいは「下山さんという人」が実在するのか?
そう疑問に思っていたところ、他の資料でこのような表記を見つけた。
石号の登録者:中村鶴吉(東京)
石号の繁殖者:下山信市(島根)
これで、下山さんという人が実在したこと、その人が繁殖者(飼っていた人)であることが判明。ということは、中村鶴吉さんが、石見の山中で出会い、石を譲り受けた人なのだろう。
いずれにしても90年も前の話だ。お2人は、すでにご存命ではないと思われるが、もし子孫の方やご親戚の方にお会いできれば、新たな何かがわかるかも。
「よっしゃ!捜そう」
と思ったものの、「中村さん」という名字は多いから困難だろう。しかし、「下山さん」なら捜しやすいかもしれない。(ちなみに「名字由来ネット」によると、中村さんは、全国に100万人以上、島根県では約4000人。下山さんは、全国に約3万人、島根県には120人とのことだ)
なんだか、ワクワクしてきたゾ。
ふふふ!
また、インターネットでも貴重な情報を得た。中でも「帝國ノ犬達」というホームページでは、石州犬を紹介する中村鶴吉さんの広告を見つけた。
なんとそこには、当時のエンペーカー中村鶴吉さんの住所が書かれていたのだ。すごい!感動!!(涙)
そして、謎の「エンペーカー」という言葉、これは、どうやら中村さんの犬舎名であるらしい。しかし、日本犬の犬舎名は、ほとんどが和風の名である。なぜに「エンペーカー」なのか。
これは何語? 果たしてその意味は?
一方、島根の郷土史や当時の文献にもあたってみた。現在の島根県には、石州犬を知る人はまずいないが、当時はどうだったのだろうか。
調べると、「石州犬」について記した書籍や新聞記事をいくつか見つけることができた。どうやら当時は、かなり知られていたようである。
いろんな書籍やホームページから知り得た事柄は、簡単に時系列でまとめてみた。
と、ここで私は、「石州犬」に関する驚きの「超激レアお宝本」を発見したのだった〜〜!!!
次号に続きます。