第23話 島根で一番「柴犬」に詳しい人
文字数 987文字
完全スルーされるだろうか・・・(涙)
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と、不安に思っていたところ、お2人の益田市職員の方から、ご協力いただける旨のお返事をいただいた。ありがたい!
おひとりは、たまたま「犬の登録、狂犬病注射等のご担当」をされておられるとのことで、獣医師さんや県の担当者など、いろいろな方々に聞いてくださった。
しかし、残念ながら、石州犬について知っている人はいらっしゃらなかったとのこと。
益田市で、犬に関わるお仕事をされている方ですら、「石州犬」をご存じないのだ。今後の情報収集の難しさを痛感した。
そして、もうおひとりの方、松本泰典さんからも貴重な情報をいただいた。この方は、以前のマーケティング講座の時も、たまたま私と同じ大分県出身ということでお話が弾み、とても印象に残っていた方だ。
松本さんは、私のメールを元にチラシを作ってくださり、市内の公民館に配布してくださったとのことだ。
すると、そのチラシを見たある方から「石州犬を知っている。益田市で、一番柴犬に詳しい人も知っている」という驚きの情報が、あったと言うのだ。
すごい!!
その「益田市で、一番柴犬に詳しい人」とは、なんと「公益社団法人日本犬保存会」の島根支部長の柳尾敦男(やなおあつお)さんという方だった。
まさに益田一、いや島根一、柴犬に詳しい方といえるだろう!
しかし、(公社)日本犬保存会のような全国的な組織の代表が、県庁所在地の松江市などではなく、島根でも西の端の益田市におられたとは!! 実に意外であり、なんとラッキーなことだろうか。
そして、松本さんが、つないでくださり、柳尾さんにお会いできることとなったのだ。
松本さんには、ありがたいことに、この先も、何度も何度もご協力していただき、助けていただくこととなる。
しかし、柳尾さんという方にお会いするのは、ちょっと緊張する。
これまで、丹念に文献にあたってきたので、その情報に、大きな間違いはないと思う。
だが、実際には、日本犬保存会の方々は「石州犬」を、「石号」を、そして「中村鶴吉さん」のことを、どう思っておられるのだろうか・・。
ドキドキしながらも、2017年5月のある日、石州犬研究室メンバー3名(私・夫・センパイ)で、日本犬保存会島根支部長の柳尾敦男さんをお訪ねした。
次号に続きます。