第79話 「清水港」でマグロを!
文字数 673文字
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調査を始めた時に、偶然にも最初に読んだ本が数冊、石号の欠点を指摘しているものばかりであった。正直、ちょっとくじけそうになったが、逆にだからこそ、石号を褒めている資料を捜してみせるぞ! と、やる気にもなった。
しかし不思議なことに、出会う文献が、だんだんと謎が解けていくようなストーリー展開になっていった。
そして、今日、また新たな事実がわかったのだ!
石号は、「たまたま」柴犬の祖になったのではない。その本質の素晴らしさから、「なるべく」してなったのだと思う。
金指光春さんにお会いできて、本当に良かった。石号のことを真に理解して、評価してくださっている。
「石、語らずして、柴犬を語るべからず」とまで言ってくださっている。
この機会を作ってくださった武田雅志さんには心から感謝するばかりだ。
金指さん方を辞して、JR東海道本線で清水方面へ。
翌日は、山梨県の甲府なので、普通なら東京泊にするところだが、マグロの水揚げ量が日本一という清水港に、美味しいマグロを食べに寄ろうと思ったのだ。
清水では、水上バスで三保の松原へ。時間が遅かったので上陸はできなかったが、清水港のクルージングを楽しむことができた。
【あいにくの曇り空で、富士山を見ることはできなかったが・・】
そして、そのあとは、マグロ三昧! これまた大好きな静岡の地酒「磯自慢」で堪能した。
さて、翌日は、いよいよ「石とコロ」の子、「アカ号」を飼っていた坂口さんのお宅をお訪ねした。
次号に続きます。