第16話 石とエンペーカー確認(涙)
文字数 831文字
な〜にが飛び出すんだろう〜〜?
ワクワ〜ク♪
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さて、日本犬に関しては、まったく素人の私だったが、たまたま最初に読んだのは「柴犬研究六十年」という中城龍雄さんという人の本であった。
絶版になっていたが、「天然記念物柴犬保存会」に問い合わせて、購入することができた。
柴犬について、起源や歴史、特性など詳しく書かれていて、実在した犬の名前や写真、その関係なども紹介されており、とても勉強になった。
何より、この本には、石州犬の「石号」や「中村鶴吉さん」の名前が各所に記されていた。
「石号が柴犬の祖」であり、「エンペーカー中村鶴吉さんが実在していた」ことを確認でき、感動するばかり!
あぁぁ・・本当のことだったんだあ・・(涙)
私も、古い人間なので、いくら、ネットにそうと書かれていても、こういう専門的な紙の出版物で、確認しないと不安なのだ。
この本は、犬について知識のない私にとって、柴犬や日本犬の基本なども学ぶことができたありがたい一冊となった。(あとでわかったのだが、この中城さんという人は、もともと「日本犬保存会」の人だったが、犬に対する考えが異なるからか、独自に「天然記念物柴犬保存会」を立ち上げたらしい。犬の世界もいろいろあるのだなあ)
この様にして、数々の書籍の中から、「石号」や「石州犬」、「エンペーカー中村鶴吉さん」に関する記載をひとつひとつ拾い集めていった。
その成果は、「石州犬研究室」というホームページを作成し、発表していった。
それにしても読めば読むほど、知れば知るほど、最初に見つけた「驚愕!」のネット情報が、事実であったことを思い知らされるばかり。
どうして、こんな素晴らしい宝物を地元の私たちは、今まで知らなかったのだろうか。
そうして、「多くの山出し犬がいた中で、なぜ『島根の石号』が柴犬の祖」となっていったのか、そのいきさつが少しずつわかってきた。
第17話に続きます